寒くなるにつれて色づく
ハボタンの魅力

● 分類
アブラナ科、多年草
● 特性
耐寒性あり/丈夫に育つ/手間要らず
キャベツやケールの仲間で、日本には江戸時代に野菜として導入されました。
何枚もの葉が半球状に重なり合い、寒くなるにつれて中心部が赤や白などに色づく姿は、バラの花のように華やかです。
とはいえ、葉なので花がら摘みの必要はなく、寒い冬の間ずっと美しい形をキープして楽しませてくれます。
昔は大型が主流でしたが、現在は寄せ植え用などの小さめが主流です。
10月ごろから出回り始め、クリスマスや新年を彩る植物として定着しています。
新品種が次々と作られ、フリルタイプや葉に深い切れ込みの入った切れ葉系など形はさまざまで、シックな黒など、色のバリエーションも豊富。
同じ品種でも仕立てる大きさによって印象も変わってきます。
▼フローラ黒田園芸の“秋の寄せ植え”の記事はこちら
〈撮影/北川鉄雄 取材・文/山本裕美〉
※本記事は『育て方・使い方がよくわかる フローラ黒田園芸の草花図鑑』(家の光協会)からの抜粋です。
◆庭づくりや寄せ植えで役立つ、気候変動もふまえた“新しい”草花の参考書◆
弟の和義さんが仕入れる質のよい草花と、その草花を使って兄の健太郎さんがつくり上げるセンスのいい寄せ植えが人気の園芸店「フローラ黒田園芸」。
品種改良の技術によって花の色や大きさ、咲き方などにバリエーションが増えたこともあり、植物の魅力をあらためて実感すると話します。
本書は、日々、草花とふれあうお二人による「園芸店に並ぶ入手しやすい基本的な植物」を長く楽しむためのハンドブック。
定番から最新品種まで、231種の草花の出回り時期や特徴、庭づくりや寄せ植えでのおすすめの使い方、育て方のコツなどを解説します。
昨今の夏の異常な暑さのような気候変動もふまえた、新しい草花の育て方の参考書です。
【もくじ】
● PART1
種類やカラーが豊富に揃う
定番・人気の草花図鑑
・人気の草花ベスト18
・花期が長い草花
・丈夫で枯れにくい草花
・手間がかからない草花
・縦に大きく育つ草花
・横に大きく育つ草花
・コンパクトに育つ草花
・主役を引き立てる草花
・グラウンドカバーに向く草花
● PART2
出回り時期別
四季の草花とグリーン図鑑
・春の草花
・夏の草花
・秋の草花
・冬の草花
・グリーン
● PART3 庭やベランダを飾るアイデア
● PART4 草花の育て方の基本
黒田健太郎(くろだ・けんたろう)
黒田和義(くろだ・かずよし)
埼玉県にある園芸店「フローラ黒田園芸」に勤務。兄(健太郎)は寄せ植え制作やメディア発信、弟(和義)は仕入れなどを担当。弟が仕入れた草花を使って兄がつくる寄せ植えが人気を呼び、遠くから訪れるファンも多い。店内のあちこちには小さなスペースを生かして季節の草花が植えられ、そのセンスのよい植栽はガーデンづくりの参考になる。YouTubeやインスタグラムも人気で、寄せ植え作品やガーデンづくりの様子も見られる。
YouTube:フローラ黒田園芸ガーデニングチャンネル
インスタグラム:@kentarokuroda(黒田健太郎)/@florakurodaengei_staff(フローラ黒田園芸)







