• コミックエッセイストでイラストレーターのハラユキさんが、自身の経験や国内外の多様な家族への取材をもとにした著書『ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド 「つかれない家族」になるための31のヒント』(講談社)。スペインでは家事代行は贅沢ではなく生活必需。日本でも「疲れを減らすための出費」を取り入れることで、心にゆとりが生まれます。

    ハラユキから一言

    何にお金をかけるかは人それぞれですが、育児がとても大変なときには、つかれを減らすための出費も、有効なお金の使い道といえそうです。

    妻のAさんいわく「給料は低いよ~。だから、うちは車も持ってないしそのほかの出費はギリギリまで抑えている」

    それでも家事代行を利用しているのは、スペインでは家事の外注がそれくらい一般的だからなのでしょう。

    そして何より大きいのは、何にお金を使うかの優先順位が日本とは違うということではないかと思いました。

    家事代行のような「つかれを減らすための出費」「自分の時間を作るための出費」は、日本だと「贅沢」と位置づけられ、いちばんあとまわしにされがちですが、スペインでは「生活に必要な出費」と位置づけられていることが多いように私には思えたのです。

    この文化の違いをとても興味深く感じました。

    とはいえ日本でも、以前よりはだいぶ外注に対するハードルは下がってきました。でも、やはり「本当に生活がギリギリだから外注なんてムリ!」という家庭も多いと思います。

    ただその場合でも、「どうしようもないピンチのときは外注にも頼る」という選択肢をせめて持ってほしいのです。

    以前、掃除のサービスを頼んでみて驚いたのは、プロの掃除した部屋は、ただ部屋が綺麗になるだけではなく、心を穏やかにさせる効果があるということでした(またいつか頼むのが夢です笑)

    つまり、家庭の平和は、お金の使い方でつくられることもあるのです。

    本記事は、『ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド「つかれない家族」になるための31のヒント』(講談社の実用BOOK)からの抜粋です。

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    ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド

    ワンオペ育児モヤモヤ脱出ガイド 「つかれない家族」になるための31のヒント(講談社の実用BOOK)/ハラユキ(著)

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    ・パートナーが忙しすぎて育児の時間を取れない・・・「やむなしワンオペ」
    ・未婚、離婚、死別などでパートナーがいない・・・「シングルワンオペ」
    ・パートナーがいて、時間もあるのに育児をしない・・・「いるのにワンオペ」
    ・交代制など、お互いに合意のうえ・・・「ポジティブワンオペ」

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    ★物理的ワンオペでつかれている
    ・・・山ほどある家事、悩み尽きない育児、地味にたいへんな雑務など、「やることが多すぎて」イライラ・モヤモヤ
    ★心のワンオペにモヤモヤ
    ・・・パートナーが家事育児をする気がない、または指示待ちでリサーチや判断はお任せなど、「当事者意識がない」
    ★社会がワンオペを求めることにモヤモヤ
    ・・・家事育児の毎日に、努力だけではどうにもならない壁が立ちはだかったとき、「母親ががんばるしかない」の?
    ★ワンオペ体質から抜けられずにモヤモヤ
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    <著者/ハラユキ>

    ハラユキ(はらゆき)
    コミックエッセイスト、イラストレーター。雑誌、書籍、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイも出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『王子と赤ちゃん』(講談社/カワハラユキコ名義)、『オラ! スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、『ほしいのは「つかれない家族」』(講談社)、『誰でもみんなうつになる』(KADOKAWA)などがある。オンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰。
    ハラユキ公式サイトhttps://suikyo.amebaownd.com/
    バル・ハラユキ https://note.com/harayukinote/membership/join



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