いつまでも元気に若々しく過ごしたい人にとって、「タンパク質」はとても重要な栄養素です。料理家で栄養士の長谷川弓子さんに、効率的に、手軽に、そしておいしく、日々の献立に取り入れるための工夫を教わります。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
タンパク質を摂ると体にいい3つの理由
〈タンパク質が体にいい理由 その1〉
筋肉を強くする
食事で摂ったタンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、それから再合成されて、筋肉などの体づくりに使われます。
加齢とともに筋肉をつくる効率は悪くなるといわれ、若い時と同じ量を食べていても筋肉がやせてしまいがちに。
しっかり摂ることで、筋肉を強くします。
〈タンパク質が体にいい理由 その2〉
内臓や血液など、体を構成するものをつくる
人間の体の約20%がタンパク質でできていて、水分以外では一番多い割合を占めています。
タンパク質は、体内で常に合成と分解を繰り返し、筋肉や骨だけでなく、血液や血管、皮膚、髪の毛、爪など、体のあらゆる組織をつくっている、欠かせない栄養素のひとつです。
〈タンパク質が体にいい理由 その3〉
免疫機能や、病気への抵抗力を高める
免疫細胞である白血球や「抗体」を構成するのもタンパク質です。
風邪やインフルエンザといった病気への抵抗力や、ケガからの治癒力といった免疫機能にとって、タンパク質は大切な栄養素です。
免疫細胞の十分な量と質をキープすることで、免疫力を高めます。

高タンパクを意識した主菜と汁物にエネルギー源である炭水化物を組み合わせると◎
〈料理・スタイリング/長谷川弓子 撮影/山田耕司 取材・文/尾﨑真佐子〉
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
料理家・栄養士。近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学びながら、「柳原料理教室」のアシスタントを務めた。現在、聖徳大学短期大学部の准教授として、調理実習などの授業を担当している。著書に、『季節の魚料理』(扶桑社)がある。
インスタグラム@haseyumi79
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです