Q:目のかすみや疲れ、左右の感じ方の違いは病気のサイン?自分でできるケアを教えてください

目の異変って心配になりますよね……
数年前から、目のかすみや疲れを感じることが多くなりました。とくに夕方になるとかすみがちで、視力が落ちているわけではないのですが、ピントが合いづらくなることがあります。
また、暗いところだと、光の感じ方が左右で違うことも。少し目が慣れてくると気にならなくなりますが、頻繁に起こるため心配です。これはなにかの病気のサインでしょうか?
目の健康をセルフチェックできる方法や、自分でできるケアがあれば教えてほしいです。
(いくみ さん 40代/自営業)
A:PCやスマホの長時間使用を避け、目を休める習慣をつくりましょう

以下のリストを参考に目の状態をチェックしてみましょう
目の疲れの主な原因
今回はいくみさんからの目のかすみ、疲れのご相談です。
僕も最近、老眼が進んで近くが見えづらくなることが増え、眼鏡をつけたり外したり目の疲れに悩む日々です。
目のかすみや暗いところでの光の感じ方が左右違うという場合には、目の神経が集まっている黄斑(おうはん)という部分のダメージの可能性もあるので、一度は心配な原因がないかどうか眼科を受診されておくのも安心です。
目が疲れる原因としては、パソコン・スマートフォンの長時間の使用、眼鏡やコンタクトが合っていない、過労や睡眠不足などの場合もあります。
目の健康セルフチェックリスト
自分でできるセルフチェックとしては以下の10項目をまずはチェックしてみてください。
→このうち2つ以上の項目が当てはまるようであれば、一度眼科を受診されておくのが安心です。
自分でできる目のケア方法
自分でできる対処法としては、パソコンやスマートフォンから目を離して、遠くを見たり目をキョロキョロと動かして目の筋肉の緊張を緩めてみてください。
また、寝る2時間前はスマートホンやテレビをできるだけ避けて、目を休める時間をつくりましょう。
ほかには、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、とくに外の景色を見ながらの散歩がおすすめです。
目のケアにおすすめの漢方薬
目によい漢方薬としては、明朗飲(めいろういん)があります。またストレスは目の症状に出やすいとされ、ストレスを和らげる抑肝散(よくかんさん)などの漢方薬もおすすめです。
今回の記事がいくみさん始め、目のかすみや疲れにお悩みの皆様の少しでもお役に立てれば幸いです。
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來村昌紀(らいむら・まさき)
頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
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