早朝に集う「おひとりさま女子会」
1カ月に1回程度、近所の“おひとりさま”数人で女子会を開いています。
きっかけは、そのなかの1人が開く自宅レストランを友人と訪ねたとき、「あ。ここにいる人、全員一人暮らしだわ。今度、おひとりさま女子会しない?」「そうね。おひとりさま同士、助け合いましょうよ」と盛り上がったことでした。
山間部の別荘地なので、定住している多くはリタイアした老夫婦。
中高年女性の一人暮らしはめずらしいと感じたのです。
ちなみにその年代の男性はほぼいない......。
「おひとりさま女子会」は、それぞれ仕事をしていることもあり、早朝、行われます。
一台の車に乗り合わせて高台の神社に行き、森林浴をしながら参道を歩いて参拝。そのあと、神社近くの素敵なカフェで美味しいコーヒーとトーストの朝ごはん。
その間、ずっとおしゃべりが止まず、それぞれの近況や日ごろ考えていること、地域の情報交換など語り合う......。これが、ほんとうに楽しいのです。
それぞれの歴史や家族事情も知っていて、私たちのルールでは「パートナーがいても、一人暮らしなら“おひとりさま”」「もし、だれかと住むことになったら、盛大に祝って、グループから追い出そう!」ということになっています。
女子会は2時間ほど。自然のなかで体を動かして、おしゃべりして、毎回、心が浄化されるような気分。
そんななかで集える関係は心地よく、これまで愚痴や悪口を聞いたことはありません。
なにより一人で生きている女同士、共感できることが多く、助け合えるのは心強い。
レストランを経営する友人のインテリアをみんなで考えたり、私の本の企画について意見をもらったり、だれかに起こった問題を一緒に解決したり......と建設的。
それぞれ仕事があって、ゆっくりはできないけれど、ときどき時間をつくってサクッと会おうとするのが大事。
ひとりだからこそ、つながれる関係があり、早朝にサクッと集う女子会で、何倍も豊かな効果があると感じているのです。
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めんどくさがり おおざっぱでも
ちょっとのアイデアで充実して、ラクに生きられる
仕事、家事、趣味、人づき合い......とにかくあわただしい毎日。
だからこそ一度、なにを大切にするかを立ち止まって考えた。
それから“無理せず”に“楽しい”“ラクちん”って思えることを優先するようになった。
すると、「いい暮らしをしてますね」「いつも充実してそう」って言われることが増えて。
思いがけず、心も体も、暮らしも豊かになっているのかもって。
そこで見つけた少しだけずるい暮らしの知恵が、あなたのヒントになれば嬉しい。
(本書 帯コメントより)
「いそがしいのに豊かな人のずるい習慣」ラインナップ一例
・ゲストに料理してもらうという“おもてなし”?
・我が家のゲストブックを作る
・朝日と夕日に感謝の「儀」
・“いまの自分”を導いてくれる、ずる瞑想
・卓球教室という大人のエンタメ習い事
・「二十四節気 七十二候」で季節の気配を味わう
・食材や食品を作っている人から買ってみる
・シンプルらくちんで映える、ほったらかし料理
・テレビよりプロジェクターで10倍感動する
・スケジュールは、まず「遊びの予定」から入れる
・友人を訪ねるひとり旅
などなど掲載
<著者/有川真由美>
有川真由美(ありかわ・まゆみ)
作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。約50カ国を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『いつも機嫌がいい人の小さな習慣 仕事も人間関係もうまくいく88のヒント』(毎日新聞出版)、『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(PHP 研究所)『「気にしない」女はすべてうまくいく』(秀和システム)など多数ある。