料理にあしらう「つまもの」のブランド「彩(いろどり)」の仕事を行う女性のひとり、竹中充代さんのお仕事を拝見します。立派できれいな葉を届けるため、収穫、選定、パッキングなどの作業をていねいに行っていきます。
(『天然生活』2024年11月号掲載)
(『天然生活』2024年11月号掲載)
収穫後の作業所にて
竹中充代さんのお仕事拝見
つまものは、ほぼ毎日注文が入ります。
収穫した葉っぱをパッキングして出荷準備をする作業を見せてもらいました。

3つの時計の秘密とは?
つまものの受注が始まるのは毎朝8時から。うっかり受注の時間に遅れることがないように、作業所に時計を3つ設置している。

タブレットを駆使して注文を獲得
「彩」のホームページは毎日更新され、受注情報や全国の市場情報が配信される。「画面に出ている注文のうち、自分とこで出せる葉っぱを選んで受注します」

基準に沿って葉を選定
サイズや形、虫食いなどをチェックし、美しい葉を選んでいく。「少しでも傷や変色があるのはだめ。ていねいに選り分けることが大事です」

色も形も、大事。元気のいいものだけを
種類によっては、手づくりの道具も使って
つまものによって出荷のサイズが決まっている。ひと目で大きさを確認して作業を効率化できるように、お手製の定規やまな板を使う。

高知や徳島の伝統野菜はすいもは、葉と茎を分けて出荷する。竹中さんは包丁で手際よくどんどんカットしていく。

パッキングを開始
選り分けた葉っぱをパックに詰め、みずみずしさを保つために霧吹きで水分を与えてふたをする。もみじの場合、1パックは60枚入り。

ラップにくるむ
はすいもや稲穂などはトレーに入れて専用の機械でラップする。竹中さんは作業中ずっと立ちっぱなし。「その方が早くできるからね」

シールを貼って、完成
ラベルを貼ったら出荷準備が完了。はすいもの茎は薄く切って、無数の空洞が連なる断面を生かして創作料理などに添えられるそう。

〈撮影/村上伸明 取材・文/熊坂麻美〉
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです