山も海も「うまい」が揃うから、寄り道が楽しい中国地方の道の駅
キャンピングカーで全国の道の駅を巡り、1,230駅中1,200駅を制覇した道の駅のプロ・浅井佑一さん。
本業はライターで、すべての道の駅と、さらにおすすめの道の駅をじっくり紹介したムック『道の駅コンプリートガイド2026』を執筆したばかり。
そんな浅井さんに、山の幸と海の幸、その両方の“うまい”が揃う中国エリアで、絶景や温泉、体験も楽しめる道の駅を教えてもらいました。
「中国エリアは、山の幸と海の幸がどちらも豊富で、地域ごとに個性が際立っています。
新鮮な魚介や野菜の直売所、郷土料理を味わえるレストラン、そして美しい景色や温泉まで、一度の旅でたくさんの魅力に出合えます」と浅井さん。
早速、中国地方のおすすめ道の駅をご紹介します。
東広島の10蔵が集う“日本酒の駅”。地酒と地元グルメを味わう道の駅「西条のん太の酒蔵」(広島県東広島市)
浅井さんがまずオススメしてくれたのが、広島県東広島市の道の駅「西条のん太の酒蔵」
「直売場には近隣農家300軒が登録していて、旬の野菜が手に入ります。
『サムライねぎ』は人気の商品。
また日本三大酒処と知られる西条にある道の駅であり、東広島にある10蔵の日本酒が購入できます」

東広島の10軒の酒蔵の日本酒が並ぶ。それぞれに個性が違うので、好みを見つけるのも楽しい
日本三大酒処のひとつとして知られる西条の魅力を、丸ごと体感できる道の駅です。
白壁、なまこ壁、赤レンガ煙突といった、かつての酒蔵建築を思わせるデザインが随所に取り入れられており、敷地に足を踏み入れた瞬間から、酒の町に来たという実感が湧いてきます。
東広島は良質な米が取れ、水が豊かで、全国でも有名な10の酒蔵が軒を連ねています。
そのすべての日本酒がこの道の駅に揃っており、まさに“日本酒のセレクトショップ”ともいえる品揃えです。
各蔵元の代表的な銘柄から季節限定の酒まで、幅広い日本酒が並んでいます。
また、農産物直売所では、東広島の300軒以上の農家が育てた新鮮な野菜や果物、特産品が並びます。

市内産の農水産物、加工品を販売。土作りからこだわる農家も多く、美味しい野菜が手に入る
「サムライねぎ」と呼ばれるご当地野菜は、甘みとシャキシャキ感が特徴で、フードコートではこのねぎを使った「西条ラーメン」が人気です。

芝生広場の一角にあるドッグラン「わんわんひろば」は無料で利用できる。予約制
DATA/道の駅「西条のん太の酒蔵」

住所/広島県東広島市西条町寺家10020-43
設備/軽食・レストラン=〇 産直市場=〇 温泉(入浴施設)=× 足湯=× 宿泊施設=× キャンプ場=× RVパーク=× ドッグラン=〇 観光案内所=〇
<撮影/浅井佑一 取材・文/浅井佑一、天然生活web編集部>

浅井佑一(あさい・ゆういち)
キャンピングカー専門誌『オートキャンパー』編集部を経て独立。現在は旅とキャンピングカーをテーマに活動するフリーライター。2014年3月よりキャンピングカーでの車中泊旅をスタートし、2年3カ月かけて全国の道の駅1,059カ所を制覇。その後も新設された道の駅を継続的に訪れ、現在は2度目の道の駅制覇の旅の途中。道の駅、車中泊、キャンピングカー旅の第一人者として、雑誌・書籍・メディア出演など幅広く活躍中。最新の著書『道の駅コンプリートガイド2026』(扶桑社)が発売されたばかり。
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道の駅の第一人者の浅井佑一が、全道の駅1229駅を紹介するガイドブックです。「いま行くべき魅力あふれる10の道の駅」、北海道・東北・関東甲信越・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄の8地方ごとのおすすめの10駅+αをピックアップして紹介。「道の駅のコンシェルジュ」的な使い方ができる新しい切り口のガイドブックです。











