大地の養分と太陽の力をぎゅっと蓄えて、素材の味が濃く強くなってくる季節です。台所に立って、旬の恵みを手に感じながら、この時季ならではの保存食をつくってみませんか。今回は、料理家の李映林さんに『薬(やく)コチュジャン』のつくり方とおいしい食べ方を教えていただきました。
(『天然生活』2020年11月号掲載)
(『天然生活』2020年11月号掲載)
薬コチュジャンのつくり方

コチュジャンに牛肉や梨、調味料を加えた韓国の肉味噌。玄米ごはんやゆで野菜がとまらなくなる、やみつきの味です。
材料(つくりやすい分量)
| ● 牛切り落とし肉 | 200g |
| ●A | |
| ・ しょうゆ | 大さじ2 |
| ・ 酒 | 大さじ3 |
| ・ 長ねぎ(みじん切り) | 大さじ4 |
| ・ にんにく(すりおろす) | 1片分 |
| ・ しょうが(すりおろす) | 小さじ1 |
| ● 梨(すりおろす) | 1/2個分 |
| ● コチュジャン(※次ページ参照) | 150g |
| ● 松の実 | 大さじ1 |
| ● ごま油 | 大さじ1 |
つくり方
1 牛肉は包丁で粗みじんに切り、合わせたAを軽くもみ込む。
2 フライパンにごま油を中火で熱し、1の牛肉を炒める。色が変わったら梨のすりおろし、コチュジャンを加えて混ぜながら煮立たせる。梨の水分がなくなり全体になじんだら、松の実を加えて混ぜる。
※冷蔵庫で約1週間保存可能。
薬コチュジャンの食べ方

山芋を加えて炊いた玄米、ゆでて水けを絞った白菜とかぶの葉、生のかぶを用意し、葉野菜にごはんと薬コチュジャンをのせ、巻いたり、かぶにつけたり、ごはんに薬コチュジャンをのせていただく。
〈料理・スタイリング/李 映林 撮影/在本彌生 取材・文/河合知子〉
李映林(り・えいりん)
韓国・済州島生まれ。娘のコウ静子、息子のコウケンテツとともに料理家として活躍。近著に『李映林、季節の仕込みもの』(グラフィック社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



