(『天然生活』2024年12月号掲載)
捨てずに生かし、おおらかに楽しむ喜び
「親しい人々と家に集い、料理やデザートを持ち寄って食卓を囲む。外食が高価なこともありますが、北欧では家に人を招き入れて時間を過ごすことを気負いなく楽しんでいるように感じました」
そう話す長田佳子さんが紹介してくれたのは、シンプルな工程でできる、おうちで楽しみたい素朴なお菓子たちです。
余った卵や野菜、そろそろ傷んでしまいそうなジャムも活用できる、サステイナビリティへのまなざしも。
それらは「捨てない」ためだけでなく、素材の持ち味を発揮し、お菓子に豊かな風味を添えています。

余り野菜と種のクラッカー
「どんなものも簡単に捨てず、生かすためにちょっと知恵を働かせてみる。北欧で出会った人々のなかではそれが習慣となり、自然に行われていることに刺激を受けて。私にできることとして、お菓子のレシピで表現してみました」
野菜もジャムも、今回のレシピ以外の、家にあるもので代用可能だそう。
「思いがけないおいしさとの出合いを、おおらかに楽しんでみてください」
〈料理・スタイリング/長田佳子 撮影/山田耕司 構成・文/玉木美企子〉
長田佳子(おさだ・かこ)
菓子研究家。ハーブやスパイスを用いた滋味あふれる菓子レシピに定評。2021年からは山梨県にてラボ「SALT and CAKE」を主宰している。著書『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)が好評発売中。 https://foodremedies.jp
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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