• 植物は、部屋にひとつあるだけで暮らしに潤いを与えてくれます。その印象を大きく変えてくれるのが「植木鉢」。同じ植物でも、植木鉢を替えるだけで空間の雰囲気も自分の気持ちも不思議と整っていきます。目指すインテリアのスタイルに合わせた植木鉢の選び方を「みどりの雑貨屋」RIKAさんに伺いました。お気に入りの服を選ぶように、植物にも似合う"お洋服"を選んでみませんか。

    植木鉢の素材が生み出す、それぞれの心地よさ

    画像: 陶器や木、ブリキ、ファイバーなど、植木鉢の素材はさまざま。質感の違いが、暮らしの印象を豊かにしてくれます

    陶器や木、ブリキ、ファイバーなど、植木鉢の素材はさまざま。質感の違いが、暮らしの印象を豊かにしてくれます

    植木鉢の素材には、それぞれ違った魅力があります。

    植物の個性に合わせて選ぶのはもちろん、自分が「心地いいな」と感じる質感を選ぶことが、いちばん大切です。

    それでは、代表的な植木鉢の素材別の特徴と選び方のコツを紹介していきます。

    焼きものの植木鉢

    土の温もりを感じる陶器・磁器などは、風合いで選ぶ

    画像: 同じ焼きものでも、かたちや色合いでこんなにも表情豊か。それぞれの個性が、植物の魅力を自然に引き出します

    同じ焼きものでも、かたちや色合いでこんなにも表情豊か。それぞれの個性が、植物の魅力を自然に引き出します

    土や石の粉をかたちづくり、火の中で焼き上げた"焼きもの"の植木鉢。使う素材や焼き方によって表情が異なり、素朴で温かみのあるものから、つややかで上品なものまでさまざまです。

    焼きものの植木鉢には、全国各地の窯元でつくられるもの、日本のメーカーが想いを込めて海外の工房に発注するもの、そして海外メーカーによるデザイン性の高いものなど、実に多様な種類があります。

    どれも、こだわりと感性が宿る存在です。

    画像: 同じ形でも、釉薬の色や仕上げでまったく違う印象に。焼きものの深い味わいを感じさせます

    同じ形でも、釉薬の色や仕上げでまったく違う印象に。焼きものの深い味わいを感じさせます

    ツヤのある釉薬をかけたタイプは、モダンで上品な雰囲気を強め、インテリアをきりっと引き締めます。

    ツヤのない素焼きの鉢は、ナチュラルや北欧テイストの空間によく合い、やさしく落ち着いた印象に。そして、やさしい白や深みのあるグレーの鉢は、どんなスタイルにも自然に溶け込み、空間を穏やかに整えてくれます。

    木製・ラタンの鉢カバー

    自然のぬくもりを生かす木製・ラタンなどの鉢カバーは、暮らしになじむ感覚で選ぶ

    画像: 自然のままの色と手ざわりの木製鉢カバー。時間とともに深まる色合いが、暮らしになじみます

    自然のままの色と手ざわりの木製鉢カバー。時間とともに深まる色合いが、暮らしになじみます

    木製・ラタンの鉢カバーは、自然素材ならではの優しい風合いがあり、部屋全体をやわらかく包み込んでくれます。

    ラタンやツルで編まれたタイプは、ボヘミアンやリゾートテイストの空間に軽やかさと温かみを添えます。木製鉢カバーは、北欧やナチュラルインテリアとの相性がよく、家具の質感と調和しやすい素材。

    時間を経るごとに色味が落ち着き、少しずつ深みを増していくのも魅力。植物とともに時を重ねるような感覚で楽しめます。

    ブリキ製の植木鉢と鉢カバー

    素朴で少し無骨な印象のブリキは、質感のトーンで選ぶ

    画像: 光の反射で少しずつ変わるトーン。無機質なのに、どこか温かさを感じます

    光の反射で少しずつ変わるトーン。無機質なのに、どこか温かさを感じます

    ブリキは軽くて扱いやすく、すっきりとした印象の素材です。

    ツヤのあるブリキは、モダンやインダストリアルな空間を引き締め、スタイリッシュな雰囲気に。一方、くすみのあるマットな仕上げは、ナチュラルやカフェ風のインテリアに自然となじみ、穏やかな印象を生み出します。

    少し無骨で飾らない質感が魅力で、時間とともにサビが出ても、それを"深まる味わい"として楽しめるのがブリキ鉢ならではです。

    <写真・文/RIKA>


    RIKA/「みどりの雑貨屋」コーディネーター
    関西に店舗を展開する、植物とそれに似合う雑貨のお店「みどりの雑貨屋」でブランドストーリーの企画や発信を担当。自宅マンションでは、ベランダガーデニングやDIYを楽しみながら、心地よいグリーンのある暮らしを実践。植物と鉢、雑貨を組み合わせた"みどりのある心豊かな暮らし"をSNSで提案している。
    Instagram:@skipkibun_rika



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