• 60代を迎えた料理応援家の本多理恵子さん。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、ふわふわの卵と、鮮やかな見た目が食欲をそそる「にら玉」のお話です。

    卵をふわふわにする秘訣は、油の量と火力にあり!

    ふわふわの卵がおいしい、にら玉のレシピをご紹介します。

    「最初に卵を炒めて、一旦取り出す」という手間がかかりますが、この行程のおかげで、卵とにらそれぞれがちょうど良い火の通り方に仕上がります。

    画像: 卵をふわふわにする秘訣は、油の量と火力にあり!

    卵をふわふわに仕上げるコツは、多めの油と火力です。フライパンに油をいれて、強火で加熱します。溶いた卵を2~3滴たらしてみて、すぐにシュワシュワと固まるのが目安です。

    充分に熱した多めの油に溶き卵を加えたら、あとは木べらで3~4回大きく混ぜます。頻繁に混ぜて細かい「炒り卵」にしないように注意してください。

    卵を一旦取り出すときは、ひとかたまりになった半熟状態で大丈夫です。このときに使うお皿は、洗い物を減らすために盛り付け用のお皿を使います。

    空いたフライパンでにらを炒めたら、卵を戻し入れて、砕きながらひと混ぜ。あまり火を通し過ぎないうちにお皿に盛り付けます。

    画像: 卵を戻し入れたら、さっとひと混ぜするだけでOK

    卵を戻し入れたら、さっとひと混ぜするだけでOK

    シンプルに素材の味を楽しんで

    炒めるときの調味料は塩こしょうだけ。素材のやさしい味とにらの風味を感じられるように、炒め油もごま油ではなく米油やサラダ油を使うのがおすすめ。

    いただくときは、オイスターソースをかけます。オイスターソースは炒めるときに使う調味料と思われがちですが、あとからかけてもとてもおいしいのです。

    ソースの味をダイレクトに感じるので、使う量も少量で済みます。さらに、個人で取り分けてからソースをかければ、量もお好みで調節できますから、その点もうれしいポイントではないでしょうか。

    画像: オイスターソースはあとからかけてもおいしい。味が濃いので様子を見ながら調節して

    オイスターソースはあとからかけてもおいしい。味が濃いので様子を見ながら調節して

    ちなみに、私はオイスターソースの代わりに、冷蔵庫で余りがちなスイートチリソースを使うこともあります。こちらもまた違った味わいが楽しめます。

    野菜はにら以外にも、小松菜やほうれんそうを使うのも良いでしょう。卵の黄色と葉物野菜の緑が鮮やかで、食卓が華やかになる一品です。

    「ふわふわにら玉」のつくり方

    画像: 「ふわふわにら玉」のつくり方

    材料(2人分)

    ● 卵2個
    ● にら1束(5cm長さに切る)
    ● 塩小さじ1/4
    ● こしょう少々
    ● 油大さじ1強
    ● オイスターソース小さじ1
    画像: 材料(2人分)

    つくり方

     溶き卵に塩(半量)を加えてよく溶いておく。

     フライパンに油を強火で熱し、溶き卵を流し入れて木べらで3~4回大きく混ぜる。

    画像: つくり方

     を一旦取り出し、空いたフライパンに、にらと塩(半量)を入れて軽く炒めたら、溶き卵を戻し入れ、砕きながらひと混ぜする。

    画像1: おいしい「にら玉」のつくり方。卵を“ふわふわ”に仕上げる秘訣は?オイスターソースはあとがけが◎|本多理恵子の「50代からは“手抜き”と“息抜き”」
    画像2: おいしい「にら玉」のつくり方。卵を“ふわふわ”に仕上げる秘訣は?オイスターソースはあとがけが◎|本多理恵子の「50代からは“手抜き”と“息抜き”」

     お皿に盛り付け、お好みでオイスターソースをかけていただく。(オイスターソースは味が濃いので、様子を見ながらかける)



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。

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    ● ブログ:https://ameblo.jp/caferietta/

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