(『天然生活』2024年12月号掲載)
風邪予防のためのハーブの取り入れ方
ここのところ、冬でもほとんど風邪知らずという植物療法士・「チムグスイ」主宰の鈴木七重さん。
予防のためのハーブを日常的に取り入れています。
抗菌・抗ウイルス作用がある緑茶やセージ、タイム、抗菌・抗ウイルスに加えて免疫の働きもよくするとされるエキナセア、炎症を抑えるティーツリーなどがこの時季の強い味方です。
ハーブティーにして飲んだり、チンキをつくってうがいに活用したり、精油をほんの少し肌に塗ったりと、かたちはさまざまですが、どれもシンプルで手軽にできます。
「風邪予防のポイントは、先手を打つこと。日常的に予防するのはもちろん、少しでも違和感を感じたらすぐに対処する。とにかく早めに対策すれば、風邪をひいたりこじらせたりせずにすむはずです」
01. 緑茶チンキでうがいをする
緑茶の茶葉とドライのセージ、タイムを度数の高いアルコール(ウオッカやホワイトリカーなど)に漬け、1カ月ほどねかせてつくる緑茶チンキ。

コップの水に3〜4滴垂らしてうがいをすれば風邪予防に。

緑茶に含まれるカテキンには、抗菌や殺菌、抗ウイルス作用などがあるとされている。
02. エキナセアのお茶
抗菌・抗ウイルス作用のほか、免疫力を高めるとされるエキナセアに、体を温めて発汗を促すリンデンとエルダーフラワー、ビタミンCが豊富なローズヒップをブレンドしたお茶。

「風邪予防やひき始めのときにぴったりです」
03. 喉が痛いときはティーツリー
喉が痛かったりイガイガするときはティーツリーの出番。

「精油を数滴手に垂らして喉にぬります。精油の原液は基本的には肌に直接つけませんが、ティーツリーとラベンダーだけはほんの少量ならOK」

水に1滴だけ垂らしてうがいをすることも。
ティーツリーには抗菌作用のほか、炎症を抑える作用も。
<撮影/千葉亜津子 取材・文/嶌 陽子>
鈴木七重(すずき・ななえ)
武蔵野美術大学卒業後、企画デザインの仕事を経て自身の不調改善のために自然療法を取り入れる。2009年より講師として活動、2013年より「∴chimugusui」をスタート。植物療法のオンライン講座やオリジナル商品の販売も。著書に『TJMOOK リンネル特別編集 ゆるめて、温める。幸せなからだ』(宝島社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




