(『天然生活』2024年12月号掲載)
“冬バテ”しないように温める
「冬は寒さから身を守るため、体も緊張して硬くなりがちです。これが自律神経にも悪影響を及ぼし、冬バテなどの不調につながることも。とにかく温めることが大切です」
植物療法士で「チムグスイ」主宰の鈴木七重さんが実践しているのは体を動かすこと、温める飲み物をとること、ウールやシルクといった天然素材の肌着を着ることなど。
寒さを感じたら室温を上げたり足湯をしたり、暖かいと感じる状態を維持しています。
「大切なのは、体の内側と外側の両方から温めることと、下半身を積極的に温めることです。私も冷え性だった頃はものすごく厚着をしていましたが、これらを実践して以来、薄着ですむように。上半身はインナー1枚に薄手のニット1枚くらいで大丈夫です」
温めるハーブティー

マローブルー、リンデン、エルダーフラワーのブレンドは体を温めると同時に粘膜を潤すので、喉や肌の乾燥が気になるときに

クコの葉、しょうが、ごぼう、ルイボスは体を温めつつ、全身の血行をよくしてくれる
室温を上げる

「少し冷えるなと思ってもそのままにしている人が案外多いんです。寒いと感じたらきちんと部屋を温めましょう」
家族と体感温度が違うため室温を上げられない場合はもう1枚着る、ブランケットを使うといった工夫を。
天然素材のインナー

ウールのカットソーとレギンス

レッグウォーマーやソックスもウール
「寒い日はウールのレギンスをはいて上からレッグウォーマーを重ねるなど、気温に合わせて調節しています」
どれも締め付けがないという点が大事なポイント。
「締め付けるものだと血行が悪くなり、冷えにつながってしまいます」
<撮影/千葉亜津子 取材・文/嶌 陽子>
鈴木七重(すずき・ななえ)
武蔵野美術大学卒業後、企画デザインの仕事を経て自身の不調改善のために自然療法を取り入れる。2009年より講師として活動、2013年より「∴chimugusui」をスタート。植物療法のオンライン講座やオリジナル商品の販売も。著書に『TJMOOK リンネル特別編集 ゆるめて、温める。幸せなからだ』(宝島社)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




