ぶりのこと

日本の冬を代表する魚のひとつ、ぶり。成長とともに名前が変わる「出世魚」としても知られ、関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、関西ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリと呼ばれます。脂がのった寒ぶりはとくに美味とされ、刺身や照り焼き、しゃぶしゃぶなど幅広い料理に使われます。また、ぶりは高たんぱくで、EPA・DHAが豊富な、栄養価の高い魚です。血液をサラサラにし、生活習慣病予防にも役立つほか、ビタミンDやB群、鉄分を含み、疲労回復や骨の健康にもよい影響を与えてくれます。
失敗しない「ぶりの照り焼き」のつくり方

皮がきれいに焼ける秘密は片栗粉と焼き方。ぜひお試しを。
材料(2人分)

| ● ぶり | 2切れ |
| ● 塩 | 少々 |
| ● 片栗粉 | 適量 |
| ● 薄力粉 | 適量 |
| ● 米油 | 大さじ4 |
| ● 長ねぎ | 1/2本 |
| ● 水 | 1/4カップ |
| ● 酒 | 大さじ2 |
| ● みりん | 大さじ2 |
| ● しょうゆ | 大さじ1と1/2 |
つくり方
1 ぶりは半分に切り、塩少々をふり、10分おき水けをおさえる。片栗粉を薄くまぶした後、薄力粉をまぶす。


2 長ねぎは、つまようじで穴を全体に開け、約4cm切りそろえる。

3 フライパンに多めの油を熱し、ぶりの皮を下にして、表面に焼き色がつくよう全体を焼いていく。このとき、中まで火を通す必要はない。


4 ぶりと余分な油を取り出し、同じ鍋で長ねぎの全面を焼く。ぶりを戻して、水、酒、みりんを加え、弱火にし、上下を返してなじませる。



5 味見をしてしょうゆを加え、煮汁がなくなるまで絡めながら焼く。器に盛り、好みで一味とうがらしや粉山椒を添えていただく。


Point
片栗粉、薄力粉の順でまぶすと衣がはがれない。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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