(『92歳、小林まさるの脳トレスープ』より)
小林まさるさんの元気の源、朝のスープづくり

「昨日のあまりものの野菜がいくつかあったな~」とスープの具材を決めるまさるさん。「アドリブでものごとを考える」ことも脳を活性化させるポイントに
昭和8年(1933年)生まれ、現在92歳の料理研究家・小林まさるさん。
元気の秘密は、具だくさんで栄養たっぷりな朝のスープ。
脳科学研究の第一人者・川島隆太教授によると、冷蔵庫にある材料を使って調理方法を考えるから、脳のトレーニングにも役立つのだそう。
無理なく続けられるよう、工程もシンプルに。具材を決めたら、ひと口大に切り、炒めて、10分程度煮るだけで、おいしいスープの出来上がり!
本記事では、まさるさんの脳トレスープのレシピの中から、「トマトのじゃがいもスープのつくり方」をご紹介します。
「トマトのじゃがいもスープ」のつくり方

スープに使いやすいトマトとじゃがいも。そこに季節の野菜をプラスすると変化が出て、毎日でも飽きない味に!
材料(2~3人分)
| ● 豚こま切れ肉 | 150g |
| ● じゃがいも | 小2個(250g) |
| ● ズッキーニ | 小1本(100g) |
| ● トマト | 大1個(200g) |
| ● にんにく(つぶして芯芽を除く) | 1かけ |
| ● 水 | 3カップ |
| ● 塩 | 小さじ1/2~2/3 |
| ● オリーブ油 | 小さじ1 |

つくり方
1 準備をする
豚肉は食べやすく切る。じゃがいもは皮をむき、乱切りにする。ズッキーニも乱切りにする。トマトはヘタをくり抜き、十文字に切り目を入れる。
2 炒める
鍋にオリーブ油、にんにくを入れて中火にかけ、香りが出るまで炒め、豚肉を加えて色が変わるまで炒める。
3 煮る
分量の水、ズッキーニ、じゃがいもを加え、強火で煮立て、アクを除く。トマトを入れ、皮がはじけたら取り出し、皮をむいてざく切りして鍋に戻す。野菜がやわらかくなるまで中火で6~8分煮て、塩で味を調える。
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〈脳活栄養Point〉
トマトには昆布やチーズと同じうま味成分のグルタミン酸が含まれています。豚肉のうま味成分イノシン酸と合わせると、“うま味の相乗効果”でおいしさがアップします。

本記事は『92歳、小林まさるの脳トレスープ』(Gakken)からの抜粋です
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92歳、現役料理研究家としては最高齢の小林まさるさん。今でも元気・健康の秘訣は毎日家族に作っているスープでした。本書では、脳トレ研究の第一人者、川島教授監修のもと、脳トレになるスープの作り方、まさるさんの脳トレスープレシピを紹介します。
〈写真/白根正治〉
小林まさる(こばやし・まさる)
料理研究家・小林まさみの義父であり、自身も料理研究家として活躍中。1933年樺太生まれ。幼い頃に戦争で生死をさまよい、食うや食わずの子ども時代を送る。その後、北海道で炭鉱に就職。ドイツ赴任を経て30代で結婚するが、紆余曲折ありシングルファーザーだった時代も。70歳になり、息子の嫁の調理アシスタントを務めはじめ、テレビや雑誌などの仕事に同行するうちに、まさみさんとの軽妙な掛け合いが人気を集め、自身も料理研究家として注目される。家にある材料でササッとつくれるかんたんレシピを得意とし、90歳を過ぎた今も現役で雑誌やテレビなどで活躍中。著書に『まさるのつまみ』(主婦の友社)、『小林まさるのカンタン!ごはん』(KADOKAWA/中経出版)『人生は、棚からぼたもち! 86歳・料理研究家の老後を楽しく味わう30のコツ』(東洋経済新報社)がある。
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「小林まさる88チャンネル」







