• 片づけてもすぐまた散らかったり、家の中がいつもごちゃついていたりすると、片づけられない自分を責めてしまうもの。でも、整理収納コンサルタント本多さおりさんによると「片づかないのは人のせいではなく仕組みに難がある」のだそう。ラクに片づく仕組みづくりを提案する本多さんに、汚れを見逃してしまう原因と解決策を聞きました。

    「あ、汚れてる」を見逃してしまうのは

    生活の中でふと目につく、ホコリのたまっている箇所。

    ホコリと目が合ったとたん、サッと拭(ぬぐ)えていますか?

    それとも、なかったことにしますか?

    本当は“家をきれいにする行動”を習慣化したいのに、汚れを見逃すことばかりが習慣化してしまう。その理由は、「ずぼらだから」ではなく「収納に問題があるから」です。

    画像: 「あ、汚れてる」を見逃してしまうのは

    収納と掃除は密接に関わり合っていて、「見なかったことにしよう」「あとでいいや」の原因はおもに以下の収納の問題です。

    〈その1〉
    ドーンと重くて動かすのが面倒なものが直(じか)に置いてある

    大きな収納の中の引き出しやボックスの奥はホコリがたまります。直置きのため、よっこいしょと持ち上げたり引っ張ったりしないと動かせず、「今回はいいか」となりがち。キャスターですぐ動かせれば、そのハードルはものすごく下がります。

    〈その2〉
    たくさんのものが直に置いてある

    洗面台の上に無数のケア用品、キッチン台の上のツールや調味料など、下を拭くときにひとつずつどかす必要が。ケースにまとまっていれば1回の移動でよいけれど、10回となるともうやる気がうせてしまいます。

    〈その3〉
    汚れやすい場所の近くに掃除道具を置いていない

    たとえば掃除道具がすべてクリーンクロークにまとめてあると、テレビ台周辺、洗面台周辺、棚まわりなどの汚れに気づいても、ワイパーやウェットティッシュを取りに行くのが面倒。すぐ横にあるだけで、掃除の手はサッと伸びるようになります。

    画像: 2と3の問題を解消すればサッと掃除できる

    2と3の問題を解消すればサッと掃除できる

    本多さんから「片づけ」のアドバイス
    道具がすぐ手に取れて、すぐ終われると掃除はできます

    〈イラスト・執筆協力/矢島 史〉

    ※本記事は『あなたを動かす 片付けの切り札』(大和書房)からの抜粋です。

    『あなたを動かす 片付けの切り札』(本多さおり・著/大和書房・刊)

    画像: やる気は不要!さっと掃除が習慣になる“ラクする片づけ”3つの切り札「あ、汚れてる」を後回しにするクセがなくなる収納術/整理収納コンサルタント・本多さおりさん

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    ◆読むと片づけに行きたくなる!どんな家でも役立つ「片づく仕組み」のヒント集◆

    これまで400軒以上の収納相談にのり、片づけのお悩みに寄り添ってきた本多さおりさん。

    目指したいのは、“散らからない部屋”ではなく“散らかってもすぐに戻せる部屋”と話します。

    本書では、収納相談をもとに本多さんが見つけた「どんな家でも当てはまる、片づく仕組みづくりのための切り札」を61個ご紹介。

    やる気は不要! ラクに戻せる仕組みづくりのヒントがわかる、一生使える片づけ本です。

    【目次】
    ● Prologue 片付けのお悩みベストテン!編
    1位!「カウンターやテーブルの上がごちゃごちゃ」
    2位!「片付けてもすぐまた散らかる」
    3位!「家族のものが片付かない」 など
    ● 1枚目の切り札
    片付けセラピーーーー!目から鱗のマインド編
    片付けは後始末じゃなくて、未来の自分のための準備
    そもそも、片付けるのにやる気って必要なの? など
    ● 2枚目の切り札
    無理に捨てなくても大丈夫!ものの持ち方編
    ものは増えるから、微減の術
    「いつか使う」のいつかの自分は、別人 など
    ● 3枚目の切り札
    わ、ラクになった!ちょこちょこレッスン編
    ぜひ試してほしい、収納用品スライドの術
    最低限、床に置きっぱなしにしない など
    ● 4枚目の切り札
    すっきりはここから!動線、家具ー部屋づくり編
    すっきりした部屋にするための具体策
    背の高い家具の導入、ちょっと待った! など


    本多さおり(ほんだ・さおり)
    生活重視ラク優先がモットーの整理収納コンサルタント。「もっと無駄なく、もっとたのしく」、と日々生活改善に余念がない。著書に『片付けたくなる部屋づくり』(ワニブックス)、『暮らしのつくり方』(宝島社)、『無印良品と365日』『モノが私を助けてくれる』『あるものを活かして愛着のある部屋に育てる』(以上大和書房)など。本書の執筆協力、漫画イラスト作画の矢島史氏とのVoicy「暮らしの茶飲みラジオ」、YouTube「暮らしがラクになる【本多さおり公式チャンネル】」も好評。
    オフィシャルウェブサイト:https://hondasaori.com/
    インスタグラム:@saori_honda
    YouTube:暮らしがラクになる【本多さおり公式チャンネル】



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