「あ、汚れてる」を見逃してしまうのは
生活の中でふと目につく、ホコリのたまっている箇所。
ホコリと目が合ったとたん、サッと拭(ぬぐ)えていますか?
それとも、なかったことにしますか?
本当は“家をきれいにする行動”を習慣化したいのに、汚れを見逃すことばかりが習慣化してしまう。その理由は、「ずぼらだから」ではなく「収納に問題があるから」です。

収納と掃除は密接に関わり合っていて、「見なかったことにしよう」「あとでいいや」の原因はおもに以下の収納の問題です。
〈その1〉
ドーンと重くて動かすのが面倒なものが直(じか)に置いてある
大きな収納の中の引き出しやボックスの奥はホコリがたまります。直置きのため、よっこいしょと持ち上げたり引っ張ったりしないと動かせず、「今回はいいか」となりがち。キャスターですぐ動かせれば、そのハードルはものすごく下がります。
〈その2〉
たくさんのものが直に置いてある
洗面台の上に無数のケア用品、キッチン台の上のツールや調味料など、下を拭くときにひとつずつどかす必要が。ケースにまとまっていれば1回の移動でよいけれど、10回となるともうやる気がうせてしまいます。
〈その3〉
汚れやすい場所の近くに掃除道具を置いていない
たとえば掃除道具がすべてクリーンクロークにまとめてあると、テレビ台周辺、洗面台周辺、棚まわりなどの汚れに気づいても、ワイパーやウェットティッシュを取りに行くのが面倒。すぐ横にあるだけで、掃除の手はサッと伸びるようになります。

2と3の問題を解消すればサッと掃除できる
本多さんから「片づけ」のアドバイス
道具がすぐ手に取れて、すぐ終われると掃除はできます
〈イラスト・執筆協力/矢島 史〉
※本記事は『あなたを動かす 片付けの切り札』(大和書房)からの抜粋です。
◆読むと片づけに行きたくなる!どんな家でも役立つ「片づく仕組み」のヒント集◆
これまで400軒以上の収納相談にのり、片づけのお悩みに寄り添ってきた本多さおりさん。
目指したいのは、“散らからない部屋”ではなく“散らかってもすぐに戻せる部屋”と話します。
本書では、収納相談をもとに本多さんが見つけた「どんな家でも当てはまる、片づく仕組みづくりのための切り札」を61個ご紹介。
やる気は不要! ラクに戻せる仕組みづくりのヒントがわかる、一生使える片づけ本です。
【目次】
● Prologue 片付けのお悩みベストテン!編
1位!「カウンターやテーブルの上がごちゃごちゃ」
2位!「片付けてもすぐまた散らかる」
3位!「家族のものが片付かない」 など
● 1枚目の切り札
片付けセラピーーーー!目から鱗のマインド編
片付けは後始末じゃなくて、未来の自分のための準備
そもそも、片付けるのにやる気って必要なの? など
● 2枚目の切り札
無理に捨てなくても大丈夫!ものの持ち方編
ものは増えるから、微減の術
「いつか使う」のいつかの自分は、別人 など
● 3枚目の切り札
わ、ラクになった!ちょこちょこレッスン編
ぜひ試してほしい、収納用品スライドの術
最低限、床に置きっぱなしにしない など
● 4枚目の切り札
すっきりはここから!動線、家具ー部屋づくり編
すっきりした部屋にするための具体策
背の高い家具の導入、ちょっと待った! など
本多さおり(ほんだ・さおり)
生活重視ラク優先がモットーの整理収納コンサルタント。「もっと無駄なく、もっとたのしく」、と日々生活改善に余念がない。著書に『片付けたくなる部屋づくり』(ワニブックス)、『暮らしのつくり方』(宝島社)、『無印良品と365日』『モノが私を助けてくれる』『あるものを活かして愛着のある部屋に育てる』(以上大和書房)など。本書の執筆協力、漫画イラスト作画の矢島史氏とのVoicy「暮らしの茶飲みラジオ」、YouTube「暮らしがラクになる【本多さおり公式チャンネル】」も好評。
オフィシャルウェブサイト:https://hondasaori.com/
インスタグラム:@saori_honda
YouTube:暮らしがラクになる【本多さおり公式チャンネル】






