• 本をこよなく愛する本屋店主5名の、心に響いた一冊をご紹介。店主のまっすぐな言葉で本の魅力をお届けします。紹介してくれるのは、本との出合いを大切に届けているBOOK STAND 若葉台店主・三田修平さん。三田さんの心に響いた“この一冊”、今回は『カフネ』です。

    三田さんが選ぶ“この一冊”
    『カフネ』

    いまは亡き、本好きの父が「読書の世界に引き込んでくれた」と三田さん。今回おすすめしてくれたのは、阿部暁子著『カフネ』です。

    画像: 『カフネ』(阿部暁子著 講談社)

    『カフネ』(阿部暁子著 講談社)

    BOOK STAND 若葉台のお客さんは、本屋大賞や直木賞を受賞するようなエンタメ寄りの作品を求める方が多いので、毎回、受賞作品やノミネート作品はチェックするようにしています。

    そういった作品の中で抜群に面白かったのが本作です。

    ストーリーが面白いのはもちろんですが、自分は登場人物が本当に愛おしい人ばかりなところが大好きです。

    真面目すぎるくらい真面目で人生を不断の努力で切り拓いてきた主人公、太陽のように明るくてその場のみんなをパッと笑顔にしてしまう主人公の弟、そしてクールで愛想はよくないけれど繊細で誰よりやさしい弟の元パートナー。

    それぞれが小さくない悩みや困難を抱えていますが、どうかみんな幸せになってほしいと願わずにいられない作品です。

    タイトルも秀逸で「カフネ」とはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指をとおす仕草」を意味する言葉。

    タイトルが示す通り、「愛しさ」に溢れる一冊です。

    * * *

    天然生活2025年12月号では、「本屋店主の心に響いた、この一冊」を紹介しています。BOOK STAND 若葉台・三田修平さんをはじめ、魅力的なお店を営む5名に、歩みを照らしてくれた本を教えていただきました。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

    天然生活2025年12月号(扶桑社・刊)

    画像: 『カフネ』本を愛する本屋店主おすすめの“心に響いた”この1冊/BOOK STAND 若葉台・三田修平さん

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    〈文/三田修平〉

    三田修平(みた・しゅうへい)
    都内のさまざまな書店で経験を積み独立。2012年より日本各地をめぐる移動本屋「BOOK TRUCK」を主宰し、イベントやフェスにも出店。2022年には神奈川横浜市の若葉台団地内に「BOOK STAND 若葉台」をオープン。移動本屋や読書会などを通して、多様な人々に本との出合いを大切に届けている。
    インスタグラム@bookstand_wakabadai



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