• すっきり片づけて気持ちよく新年を迎えたいなら、お財布の中身も整理整頓しませんか? ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんに、お金の掃除術を教えてもらいました。自治体の補助金や健康関連の控除、会社の福利厚生ポイントなど、見逃しがちな制度を改めてチェックし、暮らしに役立てるためのヒントを紹介します。
    (『天然生活』2025年1月号掲載)

    意外と知らない制度利用

    上手に活用してお得に政府や自治体による助成金や、会社の福利厚生など、意外と知らないお得な制度。これらを使わない手はありません。

    モノの値段は上がる一方なのにお給料は増えない......なんていう小言をいいたくなる昨今ですが、実は、気づいていない・利用していない制度があるかもしれません。

    お金に関する制度を利用すれば、節税につながったり、手当てがもらえたりと、手元のお金が増えることもあります。

    また、制度があることを知っておくだけでも、万が一のときの対処法がイメージしやすくなります。

    人生100年時代などといわれる現代。さまざまなことにお金はかかるので、お得な制度はぜひ利用していきましょう。

    ◻︎ 福利厚生

    福利厚生がオンライン上で情報提供されるケースも多く、家族がそれに気づいていないということが増えています。

    毎年ポイントがたまり、その範囲内で好きなものに利用できるという場合も。

    ただし、ポイントが期限切れになるケースもよくあるので会報誌やお知らせなどを忘れずにチェックして。

    ◻︎ ふるさと納税

    納税者であればひとりにつきお得に利用できる上限額が決まっているため、確認を。

    返礼品がまとまって届いて使いきれない&収納しきれない場合は、定期便(お米やフルーツが月1回届くなど)を選ぶのもおすすめ。

    その土地ならではのもの、行かないと買えないものなどを選ぶと応援にもつながります。

    ◻︎ 年金

    誕生月に届く「ねんきん定期便」に載っている二次元コードで「公的年金シミュレーター」にアクセスを。

    受け取る年金の目安や、今後、長く働いたり、収入の増減があったりした場合に受け取る年金がどう変わるかというシミュレーションもでき、老後のプランを立てることに役立ちます。

    ◻︎ 助成金・補助金

    ヘルメットや生ごみ処理機を購入したり、トイレのリフォームをしたりすると、その代金の一部が補助金・助成金として支払われる場合が。

    ただし、上限額が決まっていて打ち切られる場合もあるのでこまめにチェックを。

    お住まいの自治体のサイトを確認するか、「◎◎市 補助金 助成金」などで検索を。

    ◻︎ 医療費控除

    1年にかかった医療費が1世帯で10万円を超えれば医療費控除の対象に。病院に行く電車代やバス代も含まれます。

    駐車場代や通常のタクシー代は対象外ですが、骨折していて歩けない、緊急を要するなどであればタクシー代も認められます。

    また、美容目的ではない矯正治療(大人・子ども含め)も対象です。

    画像6: 年末に見直す「わが家の財布」意外と知らない“お得な制度”をまとめてチェック/ファイナンシャルプランナー・西山美紀さん

    OTC医薬品って知っていますか?

    家族で合算しても医療費が年10万円を超えない場合は「セルフメディケーション税制」をチェックしてみては?

    ドラッグストアなどで購入した薬(スイッチOTC医薬品)の代金が家族で合算して年12,000円を超えた場合、控除の対象になります(ただし、健康診断や予防接種を受けていることが条件なので、その証明になるものを保管しておくこと)。

    薬の箱やレシートの印字を見るか、厚生労働省のHPを確認してみて。



    <監修/西山美紀 イラスト/祖父江ヒロコ 構成・文/結城 歩>

    西山美紀(にしやま・みき)
    ファイナンシャルプランナー、ライター。単に貯蓄額を増やすのではなく、潤いのある毎日のためのお金のため方、使い方、増やし方を発信中。著書は『お金の増やし方』(主婦の友社)。
    https://www.nishiyamamiki.jp/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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