人生に迷ったとき、一歩を踏み出せないとき、頼りにしている言葉はありますか? 呪文のように唱えれば、うまくいくような気がする、そんな言葉を『キノ・イグルー』主宰の有坂 塁さんに教えてもらいました。
(『天然生活』2025年1月号掲載)
(『天然生活』2025年1月号掲載)

いまこの瞬間も、ターニングポイントかもしれない
人生の転機というのは、あとからじわじわくるもの。
だから毎日がターニングポイントなんだ。
「僕が映画の世界にどっぷりとつかることになったターニングポイントは、19歳のときに『クール・ランニング』という作品を見たこと。そのことに気づかせてくれたのが、のちに知った、この言葉でした」
20年以上、映画にまつわる仕事をしています。いまでこそ驚かれるかもしれませんが、僕は幼少期から青年期まで、映画が「むしろ嫌い」でした。
でも、当時つきあっていた彼女になかば無理やり見に行かされた映画『クール・ランニング』が僕の人生を180度変えることになったのです。
この言葉はだれの言葉なのか覚えていないのですが、ビビッときてスマホにメモしていたもの。
「ああ、僕のターニングポイントは間違いなく、19歳のときに見た“あの映画”だったんだな」そう気づかせてくれた大切な言葉です。
この言葉と出合ってからは「いま、この瞬間だって何か大きなターニングポイントにつながっているのかもしれない」と思うように。
なんてことのない日常にも彩りが加わるようになりました。
<イラスト/平野瑞恵 取材・文/結城 歩>

有坂 塁(ありさか・るい)
中学校の同級生・渡辺純也とともに、2003年移動映画館「キノ・イグルー」を設立。東京を拠点にカフェや酒蔵、美術館などで世界各国の映画を上映。著書は『18歳までに子どもにみせたい映画100』(KADOKAWA)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




