野菜のことを誰よりも知る野菜農家さんに、冬が旬の「大根」を味わうとっておきのレシピを教わります。教えてくれるのは、西東京市でこだわり野菜を栽培する田倉農園の田倉由祈子さん。一度食べたらやみつき間違いなしの「大根とたくあんの和え物」を紹介します。
ポリポリ食感がやみつきに!
大根とたくあんの和え物のつくり方
大根と、その加工品であるたくあんを組み合わせた斬新なアイデア。ごま油を効かせて、ナムル感覚でいただきます。
「大根とたくあんは、もちろん相性ぴったり。切って和えるだけのシンプルさですが、たくあんの塩けでおいしく食べられます。色合いがきれいなので、おめでたい席での一品にも」

材料(4人分)
| ● 大根 | 1/8本(200g) |
| ● たくあん(市販) | 50g |
| ※塩分が気になる場合は量を調整してもよい | |
| ● 塩 | 小さじ1/2 |
| ● ごま油 | 小さじ1/2~1 |
| ● 白炒りごま | 適量 |
つくり方
1 大根は皮をむいて太めの千切りにし、塩でもんで10分ほどおく。たくあんは千切りにする(一本漬けの場合はスライスしてから千切りにする)。

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大根は太めの千切りにすることで食べごたえが出て、ポリポリとした食感を楽しめる。
2 1の大根の水けを軽く絞り、たくあんと和える。

力を入れすぎず、軽く絞る程度でOK

大根の水分が程よく残っている状態
3 2にごま油を回しかけて和える。器に盛り、白炒りごまをふる。

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ごま油を加えることで味に締まりが出る。好みに合わせて入れる量を調整して。
*大根の水分が多いので、なるべく当日中に食べきる(冬場は1日くらいであればOK)。
旬のおいしさや地域の食文化を知るきっかけに
田倉農園の4代目である夫の寿治さんと結婚する前、約7年間、栄養士として学校給食の仕事に携わってきた由祈子さん。
野菜農家となったいまも、旬のおいしさを味わう喜びや地域の食文化を伝えたいと、レシピを考えているそう。
今回のレシピでは、旬の大根のおいしさを楽しむだけでなく、学校給食で培ったノウハウを活かして、家庭でさっとつくれるようにと「手軽さ」も意識しています。

田倉農園のとれたて大根。青々とした葉が新鮮な証
「この料理は、主人が一緒に活動しているボーイスカウトの青年たちからとても好評でした」
「この食べ方は、一緒に働く田倉農園のスタッフにも人気ですよ」
一つひとつの料理のエピソードを聞くと、食べてくれた人の感想をうれしそうに話す由祈子さんの様子に、思わずこちらも笑顔に。
野菜農家だからこそ知っている、旬の野菜をシンプルにおいしく味わうレシピを、皆さんの食卓でもぜひ楽しんでみてくださいね。
〈撮影/林 紘輝 取材・文/太田菜津美(編集部)〉
田倉由祈子(たくら・ゆきこ)
管理栄養士。田倉農園 副代表。学校給食の栄養士として勤務した後、結婚を機に農業の道へ。夫の寿治さんと減農薬栽培に取り組むとともに、簡単につくることができて、子どもからお年寄りまで喜ばれるレシピを日々考案中。野菜は、学校給食、ホテル、老人福祉施設などへ納め、個人向けの販売も行っている。https://takura-noen.com/

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