• 野菜のことを誰よりも知る野菜農家さんに、冬が旬の「白菜」を味わうとっておきのレシピを教わります。教えてくれるのは、西東京市でこだわり野菜を栽培する田倉農園田倉由祈子さん。具だくさんで心も体も温まる「白菜の白味噌すいとん」を紹介します。

    白菜と白味噌の甘味が相性抜群
    白菜の白味噌すいとんのつくり方

    寒さにあたって甘味が増した白菜と、まろやかな白味噌がよく合う一品。すいとんには白玉粉も使い、もちもちとした食感に。

    「白菜と白味噌のお互いの甘味が絶妙に合わさっておいしいです。すいとんはお餅のようにいただけるので、お正月に気分を変えてお雑煮代わりに楽しむのもおすすめですよ」

    画像: 白菜と白味噌の甘味が相性抜群 白菜の白味噌すいとんのつくり方

    材料(4人分)

    ● 白菜葉4枚(150g)
    ● にんじん1/8本(20g)
    ● しめじ1/4房
    ● 長ねぎ10cm
    ● 豚肉100g
    〈すいとん 約20~30個分〉
    ● 小麦粉50g
    ● 白玉粉50g
    ● 塩少々
    ● 水80mL
    ※まとまり具合を見ながら加える量を調整する
    ● だし汁800mL
    ● 白味噌大さじ3弱
    ● しょうゆ小さじ1/2
    ● 油大さじ1

    つくり方

     白菜は芯をそぎ切り、葉をざく切りにする。にんじんは皮をむいて半月切りにする。しめじは小房に分ける。長ねぎは小口切りにする。豚肉はひと口大に切る。

     すいとんをつくる。ボウルに小麦粉、白玉粉、塩を加えて、水を少しずつ加えながらまとまるまで混ぜる。

    画像: 指の跡が残る程度にまとまればOK

    指の跡が残る程度にまとまればOK

    memo
    べちゃっとしてまとまらない場合は、小麦粉と白玉粉を大さじ1ずつ加えて調整する。

     深めの鍋に油をひき、の白菜の芯、にんじん、しめじ、豚肉を入れて中火で炒める。豚肉の色が変わったらだし汁を加えて、沸とうしてから5分ほど煮る。

    画像: アクが出てきたら取り除く

    アクが出てきたら取り除く

     の白菜の葉を入れる。さらに、のすいとんをひと口大にちぎり、手のひらで丸めて入れる。

    画像: 手のひらでころころと丸める

    手のひらでころころと丸める

    画像: すいとん同士がくっつかないように

    すいとん同士がくっつかないように

    memo
    子ども用は食べやすいように小さめにするなど、家族に合わせて大きさを変えて。

     食材に火が通り、すいとんがつるんとするまで煮る。白味噌、しょうゆを加えて味をととのえ、の長ねぎを入れて器によそう。

    画像: ぷるんとしたらゆであがりの合図

    ぷるんとしたらゆであがりの合図

    旬のおいしさや地域の食文化を知るきっかけに

    田倉農園の4代目である夫の寿治さんと結婚する前、約7年間、栄養士として学校給食の仕事に携わってきた由祈子さん。

    野菜農家となったいまも、旬のおいしさを味わう喜びや地域の食文化を伝えたいと、レシピを考えているそう。

    今回のレシピでは、旬の白菜のおいしさを楽しむだけでなく、学校給食で培ったノウハウを活かして、家庭でさっとつくれるようにと「手軽さ」も意識しています。

    画像: 田倉農園のとれたて白菜。葉がパリッと生き生き

    田倉農園のとれたて白菜。葉がパリッと生き生き

    「この料理は、主人が一緒に活動しているボーイスカウトの青年たちからとても好評でした」

    「この食べ方は、一緒に働く田倉農園のスタッフにも人気ですよ」

    一つひとつの料理のエピソードを聞くと、食べてくれた人の感想をうれしそうに話す由祈子さんの様子に、思わずこちらも笑顔に。

    野菜農家だからこそ知っている、旬の野菜をシンプルにおいしく味わうレシピを、皆さんの食卓でもぜひ楽しんでみてくださいね。



    〈撮影/林 紘輝 取材・文/太田菜津美(編集部)〉

    田倉由祈子(たくら・ゆきこ)
    管理栄養士。田倉農園 副代表。学校給食の栄養士として勤務した後、結婚を機に農業の道へ。夫の寿治さんと減農薬栽培に取り組むとともに、簡単につくることができて、子どもからお年寄りまで喜ばれるレシピを日々考案中。野菜は、学校給食、ホテル、老人福祉施設などへ納め、個人向けの販売も行っている。https://takura-noen.com/



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