じっくり炒めて甘味を味わう
かぶのペペロンチーノ風のつくり方
煮込み料理などによく使うかぶは、実は炒め調理にもぴったり。今回は、にんにくとオリーブオイルでじっくり炒めて洋風に。
「寒さで甘味が増したかぶは、じっくり炒めるとさらに甘味が増してとてもおいしいですよ。葉と茎も加えてさっと炒めると、彩りよく仕上がります」

材料(4人分)
| ● かぶの実 | 3~4個(300g) |
| ● かぶの茎と葉 | 1~2本分 |
| ● にんにく | 2片 |
| ● 酒 | 大さじ1 |
| ● 塩こしょう | 適量 |
| ● オリーブオイル | 大さじ1 |
つくり方
1 かぶは実の皮をむいて縦半分に切り、繊維を断つように半月切りにする。茎と葉はざく切りにする。にんにくは皮をむいて芯を取り除き、薄切りにする。
2 フライパンにオリーブオイルをひき、1のにんにくを入れて香りがするまで弱火で炒める。
3 1のかぶの実、酒を入れる。かぶに火が通り、透明感が出るまで、弱めの中火でじっくりと炒める。


できるだけいじらず、じっくり炒める
memo
かぶを炒めるときはいじりすぎないのがポイント。じっくり焼いて甘味を引き出す。
4 3に1のかぶの茎と葉を加えてさっと炒める。塩こしょうで味をととのえて、皿によそう。

かぶの茎と葉も無駄なくいただく

旬のおいしさや地域の食文化を知るきっかけに
田倉農園の4代目である夫の寿治さんと結婚する前、約7年間、栄養士として学校給食の仕事に携わってきた由祈子さん。
野菜農家となったいまも、旬のおいしさを味わう喜びや地域の食文化を伝えたいと、レシピを考えているそう。
今回のレシピでは、旬のかぶのおいしさを楽しむだけでなく、学校給食で培ったノウハウを活かして、家庭でさっとつくれるようにと「手軽さ」も意識しています。

田倉農園のとれたてかぶ。丸々としておいしそう
「この料理は、主人が一緒に活動しているボーイスカウトの青年たちからとても好評でした」
「この食べ方は、一緒に働く田倉農園のスタッフにも人気ですよ」
一つひとつの料理のエピソードを聞くと、食べてくれた人の感想をうれしそうに話す由祈子さんの様子に、思わずこちらも笑顔に。
野菜農家だからこそ知っている、旬の野菜をシンプルにおいしく味わうレシピを、皆さんの食卓でもぜひ楽しんでみてくださいね。
▼田倉農園の“冬野菜”レシピはこちら
〈撮影/林 紘輝 取材・文/太田菜津美(編集部)〉
田倉由祈子(たくら・ゆきこ)
管理栄養士。田倉農園 副代表。学校給食の栄養士として勤務した後、結婚を機に農業の道へ。夫の寿治さんと減農薬栽培に取り組むとともに、簡単につくることができて、子どもからお年寄りまで喜ばれるレシピを日々考案中。野菜は、学校給食、ホテル、老人福祉施設などへ納め、個人向けの販売も行っている。https://takura-noen.com/

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