• 『装苑』などで編集長を務め、現在はフリーのファッションコーディネーターとして活躍する德田民子さん。長野県安曇野市のご自宅では、趣味の針仕事も楽しんでいます。今回は、「どう整理すればいいか迷う」という声の多い、ボタンと布・はぎれの収納の仕方について德田さんに教えていただきました。

    工具用の「トランク」をボタンケースに

    洋服を購入すると予備としてついてくるボタン。取れてしまって付け替える機会はあるものの、それ以上にどんどんと溜まってしまい、いつの間にか「ごちゃごちゃ」の原因の種になりがちです。

    「私は、色ごとに分けて、釘を入れるような工具用のトランクケースに納めています。もうコレクションのような感覚です。眺めているだけで楽しくなります」

    画像: 工具用の「トランク」をボタンケースに

    ボタンから服の記憶がよみがえり、その服を着ていた時期のことがふっと思い出されることもあるのだとか。

    布やはぎれは持ち手つきのかごにサイズや素材で分類

    「布は、豊科のイオンの手芸店や、大町の倉庫の生地店でよく購入します」という德田さん。布小物を手づくりすることも多く、はぎれや余り布は自然と増えていきます。

    「持ち運びがしやすい持ち手つきのかごを3つ使って、ウール、大きめ布、小さめの布と分けています」

    画像: 布やはぎれは持ち手つきのかごにサイズや素材で分類

    色柄のある布も、お気に入りのかごに収めることで、部屋全体の雰囲気を壊すことなく、自然と空間に溶け込みます。

    素材やサイズでざっくり分けるだけでも、必要な布がさっと取り出せて、作業の流れがぐっと楽になります。

    * * *

    天然生活2026年1月号では、本記事でボタンやはぎれの収納アイデアを見せてくれたファッションコーディネーター・德田民子さんの「ごちゃごちゃをすっきりさせる工夫」を紹介しています。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

    『天然生活2026年1月号』(扶桑社・刊)

    画像: 針仕事がはかどる「ボタンやはぎれ」の収納アイデア。かごや工具用ケースで“眺めているだけ”でも楽しく/ファッションコーディネーター・德田民子さん

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    〈撮影/有賀 傑 取材・文/飯作紫乃〉

    德田民子(とくだ・たみこ)
    文化出版局『装苑』などのファッション誌の編集長を務め、退職後、フリーのファッションコーディネーターとなる。2009年に夫とともに長野県の安曇野市に移住。近著は『80歳、私らしいシンプルライフ』(幻冬舎)。



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