(『旬のおかずカレンダー』より)
12月に旬を迎える食材「青菜(ほうれん草・小松菜・春菊など)」

12月になると、栄養豊富な緑黄色野菜である青菜類が旬を迎えます。気温が低くなると葉が甘く、柔らかくなるとともに栄養価が高くなり、価格も手ごろになるので、まさに食べどき。
あえものやおひたしに人気のほうれん草、炒めものに活躍する小松菜、鍋ものに父かせない春菊など個性も使いみちもさまざまです。いずれも葉の緑が濃くピンと張りがあるものが新鮮。しおれていたり変色したりしているものは避けましょう。
本記事では、青菜を使ったレシピ、「小松菜と牛肉の中華炒め」をご紹介します。
旬の時期を迎えたみずみずしい青菜をたっぷり使い、炒めものに。青菜は一度炒めて取り出し、最後にほかの具と合わせるとシャキッと仕上がります。
「小松菜と牛肉の中華炒め」のつくり方

材料(4人分)
| ● 小松菜 | 約2束(約400g) |
| ● 牛こま切れ肉 | 250g |
| ● しめじ | 1パック(約100g) |
| ● にんにく | 2かけ |
| ● 赤唐辛子 | 2本 |
| ● オイスターソース | 大さじ3 |
| ● サラダ油、塩、片栗粉、酒、しょうゆ、こしょう |
下ごしらえ
・小松菜:根元を切って長さを4等分に切り、茎と葉に分ける。
・しめじ:石づきを切り落として食べやすくほぐす。
・にんにく:縦半分に切り、しんを取り除く。
・赤唐辛子:へたを取って種を除く。
・牛肉:大きければ長さ4~5cmに切る。
つくり方
1 フライパンにサラダ油大さじ1を強めの中火で熱し、小松菜の茎を入れて炒める。色鮮やかになったら葉を加えて炒め合わせ、塩少々をふる。少ししんなりしたら一度取り出す。フライパンを洗って水けを拭く。
2 牛肉に片栗粉大さじ1をまぶす。フライパンにサラダ油大さじ1、にんにく、赤唐辛子を入れて弱火にかける。香りが立ったら牛肉を加えて中火にし、ほぐしながら炒める。肉の色が変わったら、しめじを加えてしんなりするまで炒める。

3 酒大さじ1をふり、オイスターソース、しょうゆ大さじ2/3、こしょう少々で味をととのえる。小松菜を戻し入れ、強火にしてさっと炒め合わせる。
「青菜をシャキッと炒める」
おいしさも栄養も増した、旬の青菜。手軽にたっぷり使える炒めものはおすすめの調理法です。シャキッとおいしく炒めるには「茎と葉先をあらかじめ分けておき、時間差で炒めること」「青菜だけ先にさっと炒めて取り出し、ほかの具と最後に合わせること」がポイントです。

本記事は『旬のおかずカレンダー』(オレンジページ)からの抜粋です
〈イラスト/北原明日香 写真提供/中日新聞社 食材の旬監修/オイシックス・ラ・大地株式会社、らでぃっしゅぼーや商品本部〉
料理:大庭英子(おおば・えいこ)
料理研究家。福岡県出身。シンプルで作りやすく、大胆かつ繊細な家庭料理に長年のファンが多い。『オレンジページ』では創刊時から 7000点以上ものレシピを提供。本書のレシピのもととなった中日新聞・東京新聞サンデー版の「大庭英子のおいしい家ではん」は7年以上続いた人気連載。
歳時記監修:広田千悦子(ひろた・ちえこ)
日本の行事室礼研究家。北海道出身。歳時記やしきたり、年中行事、四季折々の暮らしなどを、エッセイを通して表現しつづける。日本の行事や習わしの由縁などにふれ、自分らしいしつらいを試みていく稽古「季節のしつらい稽古」を主宰。中日新聞・東京新聞では生活面で「くらし歳時記」を連載中。
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★日常で旬を楽しむ123レシピを歳時記とともに★
中日新聞・東京新聞の人気レシピ連載をオレンジページが歳時記とともに書籍化。1年12か月の行事と家庭料理を知るための1冊です。季節が巡るたびにこの本を開けば、日常を豊かに過ごすためのヒントが見つかります。





