質問④ せいろを焦がしてしまったときは?
八幡 「焦がしてしまったせいろをそのまま使っても大丈夫ですか」という質問をいただきました。
田中さん せいろを焦がす理由はたくさんあるんですけど、やはり鍋に直接置くと、焦げやすいんですね。あとは、せいろが鍋の外に出ても焦げやすい。IHの場合はほとんど焦げないんですけど、ガス火は焦げるんですね。
八幡 はい、そうですよね。
田中さん ステンレス鍋も焦げやすいですね。焦がさないためには、ワンクッションを置くために、こういう蒸し板を使っていただくと、焦げにくいです。
でも面白いんですけど、「蒸し板をしてたのに焦げた」というお客様もいる。ガスの火が蒸し板に当たることがあるんですよ。そもそも蒸し板が高温になってるっていうね。

蒸し板を使うと焦げの防止にも。蒸し板に火があたらないように注意して
八幡 なるほど。アツアツの上にせいろが乗っているという状態ですね。
田中さん で、焦げる。いったん焦げると、焦げが焦げを呼ぶんですよ。焦げが広がるんです。だから私はちょっとした焦げだったら、カッターで削っています。
八幡 それはいいこと聞きました。
田中さん はい。ちょっとの焦げだったら削れる。でもある程度の焦げだったら、毎回下の方をよく濡らします。
八幡 なるほど、それで焦げを寄せ付けない。貴重な情報ありがとうございます。

下の焦げた箇所はカッターで削ったそう
質問⑤ せいろが壊れてしまったときは?
八幡 せいろが壊れてしまったときはどうすればよいでしょうか?
田中さん 竹のせいろは、金具で止めたりしてるところが多いのですが、もしヒビが入ったりしたら、ホビータッカーみたいなので止めれば、また使えます。
これは10年前のものですけど、こうやって取っ手のところを麻紐とかで止め直して使ったりしてますし、木が剥がれて壊れてきたら、タッカーで止めるんですね。
だから、「あ、壊れたから捨てる」じゃなくて、修理しながら使っていただければいいんじゃないかなって思います。
八幡 そういうふうに道具を大事にする姿勢、いいですね!

10年前のせいろ。取っ手が壊れても、麻ひもで結べば使える
〈撮影/山川修一 イラスト/はまだなぎさ〉
田中文(たなか・あや)
福岡県出身。「キッチンパラダイス」オーナー。台所道具アドバイザーとして、また食の大切さの伝え手として、講演、各種メディアで活躍。ブログ『AYAの台所道具』が大人気。「せいろ」への造詣も深い。
キッチンパラダイス:https://www.kitchenparadise.com/
インスタグラム:@kitchenparadise_2
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これ一冊あれば、人気のせいろの魅力と料理を堪能できる!
天然生活で人気料理家、飛田和緒さん、真藤舞衣子さん、長谷川あかりさんの3名に、せいろのある暮らしと、せいろを使ったやさしいレシピを紹介します。
本書では、レシピだけではなく、真藤舞衣子さんが、愛用のせいろ職人の工房を訪ねて、せいろの魅力を紹介。
台所料理専門店・キッチンパラダイスの、田中文さんは、せいろの基本的な使い方、種類など、専門的な知識を教えていただきます。
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