『別冊天然生活 やさしいせいろ生活』重版記念ライブより
「せいろのお手入れ方法」をご紹介します
『別冊天然生活 やさしいせいろ生活』の重版を記念して、キッチンパラダイスの田中文さんをお招きして、インスタライブを開催しました。ライブでは、視聴者の方々からの質問にお答えする形で、田中さんに「せいろのお手入れ方法」を教えていただきました。この記事では、その模様を詳しくお届けします。

司会:『天然生活』編集長・八幡眞梨子
『別冊天然生活 やさしいせいろ生活』の編集を担当。

教えてくれた人:「キッチンパラダイス」店主・田中 文さん
23年ほど前からせいろを販売し、日々研究を重ねている「せいろ博士」

『別冊天然生活 やさしいせいろ生活』
amzn.to* * *
▼前回のお話はこちら
質問① せいろは洗剤で洗ってもいいの?
八幡 「においがついても洗剤で洗わない方がいいですか?」という質問をいただいておりますが、それについてはいかがでしょうか?
田中さん 基本的にせいろは洗剤で洗いません。そもそも、せいろはあまり洗わない方がいいんですよ。
八幡 そうなのですね。
田中さん 洗ったら、ゆがみやすくなるんです。だからあまり洗わない。じゃあどうするのって思うかもしれないのですけれど、蒸したときの蒸気って100℃の水なんですよね。スチームコンベクション状態なので、もう洗っている、殺菌状態なんです。
八幡 なるほど。

野菜だけなら、蒸し終わった後は洗わずに、拭いて乾かすだけでOK
田中さん 野菜だけとか、ごはんの温め直しだったら洗わないで、蒸し終わったらそのままふきんで拭いて、風通しのいいとこで乾かせばいいんです。が、お肉やシュウマイを蒸したりすると、ちょっとにおいが残るので洗いたいなってなりますよね。
八幡 はい。そう思います。
田中さん 洗剤で洗うときは注意が必要です。香りのついた洗剤で洗うと、次に蒸したときにその香りが上がってくるんですよ。お赤飯を蒸してるときに、フローラルの香りが上がってきたりすると、お料理が台無しですよね。だから無香料の洗剤で、それをさらに、薄めて洗うのがおすすめです。
ただ、洗剤は、油分を取りすぎるので、毎回じゃなくていいです。「汚れたな」、「においが気になるな」と思うときだけ、薄めた無香料の洗剤で軽く洗って、たわしで洗剤を全部取っていただければいいです。繰り返しますが、毎回じゃなくていいと思います。

汚れやにおいがどうしても気になるときは、薄めた無香料の洗剤で軽く洗って、たわしで落とすように
質問② せいろはお湯で洗ってもいいの?
八幡 「お湯で洗ってもいいですか?」という質問もきています。
田中さん せいろににおいが付いたときは、60℃以上のお湯ですぐに洗うと、逆ににおいが定着してしまったりするので、60℃以下のぬるま湯の方がいいです。
たとえば、木のまな板もそうなんですけれど、豚肉などを切りますよね。豚のタンパク質って70℃近くなったら固まるんですよ。だから汚れたと思って、そのまま熱湯をかけると、まな板の上で調理された状態になるんですね。
せいろもそれと同じです。汚れを取ってお湯をかけるのはいいんですけれども、汚れを取る前に熱いお湯をかけると、においが逆に定着してしまうので、最初はぬるま湯できちんとたわしで洗った方がいいと思います。
八幡 なるほど、ありがとうございます。
〈撮影/山川修一 イラスト/はまだなぎさ〉
田中文(たなか・あや)
福岡県出身。「キッチンパラダイス」オーナー。台所道具アドバイザーとして、また食の大切さの伝え手として、講演、各種メディアで活躍。ブログ『AYAの台所道具』が大人気。「せいろ」への造詣も深い。
キッチンパラダイス:https://www.kitchenparadise.com/
インスタグラム:@kitchenparadise_2
インスタライブのアーカイブはこちら
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天然生活で人気料理家、飛田和緒さん、真藤舞衣子さん、長谷川あかりさんの3名に、せいろのある暮らしと、せいろを使ったやさしいレシピを紹介します。
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台所料理専門店・キッチンパラダイスの、田中文さんは、せいろの基本的な使い方、種類など、専門的な知識を教えていただきます。
さまざまな角度からせいろの魅力を伝える一冊になっています。








