話すときは、相手の目をしっかりと見る
欧米文化では、アイコンタクトはコミュニケーションの基本とされています。
たとえばフランスでは、街中ですれ違った人にも「Bonjour(こんにちは)」と声をかけ、軽く目を見て微笑む文化があります。
「目を見ること」は「あなたに関心がありますよ、敬意を払っていますよ」というサインであり、こうしたやりとりは日常の中でごく自然に行われています。
一方日本では、「目を見て話すのは照れくさい」「にらんでいるようで失礼に思われるかも」と感じる人も少なくありません。
それでも最近は、自然な目線が信頼や安心感を与えるサインとして、少しずつ見直されつつあるようにも感じます。
とはいえ、私自身も最初は、相手の目をじっと見ることに違和感がありました。
そんなときに取り入れたのが、目線の位置を少し工夫すること。
話し方がすてきな親戚のマダムから教わった「相手の眉間や片目、鼻筋あたりなど、視線を少しずらす」方法で、自然で優しい印象になり、相手にも自分にも圧をかけずに落ち着いて話せるようになったのです。
また、小さな子どもと向き合う場面では、フランスの親や先生たちはしゃがんで子どもの目線に合わせて話をします。
子どもに安心感を与える対応だと感心し、私も子育ての中で取り入れるようになりました。
家庭では、子どもが話しかけてきたときにはスマホから目を離し、作業の手を止めて顔を向け、「聞いているよ」と目を見て一言添えることも。
何気ない日常の仕草ですが、こういった積み重ねが親子の絆を紡いでいくのだと感じています。
アイコンタクトはコミュニケーションのほんの小さな習慣ですが、家庭や職場など、あらゆる人間関係をやわらかくしてくれるものでもあります。
日本でも無理のない形で取り入れてみると、日々のコミュニケーションがもっと心地よくなるかもしれません。
本記事は、『フランス人はママを理由に諦めない』(ロッコ・著)からの抜粋です。
* * *
フランス在住ママの賢く手を抜き優雅に生きる暮らし方
9歳、7歳、1歳の3人の子どもたちと、フランス人の夫と暮らすロッコさん。完璧主義だったロッコさんがフランスで手に入れた賢く手を抜き優雅に生きる暮らし方を、フランスでの撮り下ろし写真とともに紹介します。
【フランスの人たちは、いい意味で「ちょうどよく」生きています。家事も、育児も、働き方も、ちゃんとするけれど、完璧は目指さない。子どもが泣いたって、予定通りできなくたって、「まあ、そんな日もあるよね」と笑う。その軽やかさに、私は何度も救われたように思います。】(「はじめに」より)
「火を使った朝ごはんはつくらない」
「子どもにヒマと言われたらあえて放っておく」
など、日本でもマネできることがたくさん。
頑張りすぎてしまうあなたに向けた、フランスからのメッセージです。
<Contents>
PART1 フランス流シンプルな暮らし 生活編
PART2 フランス流シンプルな暮らし 学び編
PART3 フランス流シンプルな暮らし コミュニケーション・考え方編
PART4 フランス流シンプルな暮らし ママの生き方編
ロッコ
東京都生まれ。現在はフランス・リヨン在住のデジタルクリエイター。フランス人の夫と3人の子どもとともに、5人家族で「肩の力を抜いた暮らし」を楽しむ。日本では完璧主義に縛られていたが、フランスでの日々の中で、「ちょうどいい、余白のある生き方」の大切さに気づく。Instagramでは「フランスでやめたこと」など、飾らないリアルな日常を発信し、多くの共感を集めている。現在は音声プラットフォームVoicyにて、フランスでの暮らしから歴史、環境問題、女性の生き方など、多彩なテーマを独自の視点で語っている。著書に『フランスでやめた100のこと』、『フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』(ともに大和出版刊)がある。
Instagram:@rokko_france
Voicy:「フランス暮らし 手放して豊かに生きる」







