• テラスで干す白菜や大根、育てたレモンを使った保存食、かぎ針の編みぐるみ……料理家・松田美智子さんの、寒い冬ならではの家ごもりの楽しみ方4つを紹介します。
    (『天然生活』2025年5月号掲載)

    冬の天気のよい日は、干し野菜を。冬がもたらす恵みを存分に味わう

    松田さんの冬の楽しみは、白菜、大根、きのこなどを天日に干す、干し野菜です。

    天気がよい日が続きそう、遠出の仕事がない、となったら干し日和。1枚ずつはがした白菜の葉を洗濯ばさみで留めていきます。

    3〜4日干すとうま味が凝縮して、甘味が増し、いい食感に。冬の風と太陽の力を実感する家仕事です。

    「陽の光を背中に受けながら、本を読んだり針仕事をしたり。オーブンで焼けるりんごの香りが広がる、家の中で過ごす時間はほっとします。そしてなにより、日々の生活に、こうやって季節の恵みを取り入れる、それがとても楽しいのです」

    松田美智子さんの冬の楽しみ4つ

    ①松田家の冬の風物詩、干し野菜

    画像: 3〜4日間干せたらベストですが、数時間干すだけでも格段においしくなる

    3〜4日間干せたらベストですが、数時間干すだけでも格段においしくなる

    秋田を訪れたときに教わってから、天気のいい冬の日はテラスに白菜や大根、まいたけやしめじなどを干すようになったそう。自然の力で栄養もうま味も増した干し白菜やまいたけはすき焼きなどの鍋物はもちろん、牛肉と炒めたり、煮物にするだけでも。

    「干さずに使うというのが考えられないほどのおいしさです」

    ②かぎ針の編みぐるみ「コルミッコ」

    画像: かぎ針で編まれた森の妖精「コルミッコ」。少しとぼけた表情が愛らしい

    かぎ針で編まれた森の妖精「コルミッコ」。少しとぼけた表情が愛らしい

    この時季せっせと編んでいるのが「kolmikkoコルミッコ」という編みぐるみ

    松田さんが主宰するチャリティープロジェクトで、賛同してくれた方々とともにコルミッコを製作、販売。売上金を子どもたちの未来への活動に寄付している。遠い北の森に住む妖精、コルミッコ。

    「目を付け、鼻を付けるとそれぞれの個性が生まれて楽しいです」

    ③大切に育てたレモンは保存食に

    画像: テラスに実ったレモンを使ったレモンソルト(右)とハニーレモン(左)

    テラスに実ったレモンを使ったレモンソルト(右)とハニーレモン(左)

    「テラスで育てているレモンが今年は6つも実りました」と喜ぶ松田さん。大事に育てたレモンは余すことなく使いたいと、レモンソルトとハニーレモンに。

    “岩戸の塩”に漬けたレモンソルトは鶏肉などをマリネするのに使ってもおいしい。高知県の生はちみつに漬けたハニーレモンはお湯で割っても、ヨーグルトに合わせても。

    ④家庭料理の原点に立ち返る

    画像: 「料理や裁縫、旅の話などを綴った一冊。文章も素晴らしい」と絶賛 季節のうた 佐藤雅子著 文化出版局 2,530円

    「料理や裁縫、旅の話などを綴った一冊。文章も素晴らしい」と絶賛

    季節のうた 佐藤雅子著 文化出版局 2,530円

    何度も何度も読み返しているという佐藤雅子さんの本。昭和を代表する料理研究家でエッセイストの四季折々の食のエッセイ。

    「夫のお客さまが来たり、大家族だったり、昭和の主婦はいまよりずっと忙しかったと思うのです。そんななかでも家族のために省かず抜かずきちんと料理をしていらっしゃる。身が引き締まる思いです」

    画像: 料理研究家・松田美智子さんの「冬ごもり」の楽しみ方。天気がよい日は“野菜干し”自家製レモンの保存食づくりなど…冬が楽しくなるおすすめ4選

    冬ごもりのお供のお茶とおやつ

    干したベルガモットの皮を加えたアールグレイティーといただく焼きりんご

    アーモンドプードルのフィリングをのせた香ばしい紅玉の焼きりんご。少しくずれたくらいがおいしい。干したベルガモットの皮をプラスした紅茶がいい香り。



    〈撮影/山川修一 取材・文/編集部〉

    松田美智子(まつだ・みちこ)
    家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『別冊天然生活 5つの調理法で大人の料理バイブル100』(扶桑社)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.