(『天然生活』2025年4月号掲載)
信頼し合う仲間だからこそ、「ぼんやりの時間」を大切に

天井まであるオリジナルの木戸がダジャの目じるし。入り口には花台を置き、季節の草花とともに訪れる人をお出迎え。「できるだけ園芸植物ではなく、島根の野の花を飾るのが小さなこだわりです」
「うちの職場、結構体育会系なんです」。そういって笑うのは、島根県松江市のセレクトショップ・ダジャの板倉直子さん。
2019年に店舗スペースを縮小し、近年は営業時間も短縮しましたが、全国からのオンライン注文のやりとりや発送、アイテム紹介文の執筆など、人気店の仕事は盛りだくさん。
バックヤードでは朝からスタッフ一同フルスピードで担当業務にあたっています。

オンラインでの注文も増えているダジャでは「発送もお客さまとの大切なコミュニケーションです」と板倉さん。「感謝の手紙を送る気持ちで」包装紙の上には小さな葉を一枚添えて
「『できるだけ残業しないこと』が、いまの私たちの目標。でも、入荷したアイテムはくまなく検品を行い、心を込めて陳列・発送するなど、大切な一着をお届けするための手間は惜しみません。だからこそ、仕事はむだなく、ぎゅっと集中して駆け抜けます」
そんな職場のお昼は、この日のように大テーブルを囲むほか、お昼時間だけを合わせて各自がデスクで過ごすことも多いのだとか。

左から店舗店長の江角晴美さん、オンライン担当の澤田典子さん、店舗担当の富岡弘子さん、代表の板倉直子さん、オンライン担当の山崎果林さん
「お昼にちゃんと息抜きをして、午後に向けて力を養うために、あえてお昼は仕事の話をしないかもしれません。信頼し合う仲間だからこそ、気を使わずただぼんやり「スイッチオフ」する日も。ちょっと気分を変えたいとき、私はお弁当を持ってひとりで近所の公園に出かけることもありますよ」

「工房アイザワ」の角形ランチボックスは、板倉さん20年来の愛用品。「あるとき、箸箱を洗うのが面倒なことに気がついて」、いつもお箸ではなくフォークを添えるのが習慣に
「変える」よりも「続ける」にまなざしを向けて

店舗ではお客さまを待つ間に、ディスプレーを少し変えてみることも。「シーズンごとに大規模な模様替えを行うだけでなく、小さな変化も試して、いつも新鮮な風を通すことを心がけています」
家族の分のお弁当をつくるスタッフも多いという、ダジャの皆さん。あわただしい日々でもお弁当づくりを続けるコツは「前日準備やつくりおき」が共通した工夫のようです。
仕事と暮らしのバランスを整え、最近ようやく念願のお弁当ライフを過ごせるようになったという板倉さんのコツは「おかずのバリエーションを増やそうとしない」ことだとか。
「自分がほっとできる、好みのおかずがあれば、お弁当は満点。変えることより続けることにまなざしを向けたこの習慣は、心にも体にもいい気がしています」

季節の変わり目に役立つジャケットとベストをディスプレー。「寒さと暖かさが入り混じり、洋服選びが難しい季節。短めのアウターやベストは重ね着しやすく、おしゃれ感もアップします」
〈撮影/村上伸明 取材・文/玉木美企子〉
Daja(ダジャ)
島根県松江市のセレクトショップ。ディレクター・板倉直子さんの女性らしく、美しい服選びに定評がある。板倉さん着用のカットソーは、天然生活オンラインショップにて好評発売中。
https://www.allo-daja.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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※天然生活2026年4月号の「職場のお弁当時間」企画では、OURHOMEさん、cotogotoさん、小宮商店さんのお弁当時間におじゃましました。ぜひ合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。







