• 長野県で自然菜園スクールを主催する自然菜園コンサルタント竹内孝功さんに、発芽率や品質、収穫量がアップする「きゅうり」の種まきと発芽の超裏ワザを教わります。種のでき方や発芽する仕組みを知り、お住まいの地域の風土や気候に合わせて工夫しながら、野菜の本気を開花させましょう!

    STEP1 鞍つきをつくる

    夏まきの品種の多くはいずれも「飛び節成り型」で、子づるや孫づるを伸ばして果実をつけます。

    「節成り型」の品種よりもつるの本数が多く、収穫期間が長いため、種まきの1か月前にまく場所に「鞍つき」をつくり、しっかり土づくりします。

    〈POINT〉
    鞍つきとは、中央に土を高く盛り上げ、周囲はなだらかに傾斜させること。高さ10〜15cmの平畝の上に鞍つきをつくる。

    1.腐葉土などを入れる

    直径20cm、深さ20cmの穴を掘り、ひとつかみの腐葉土とその半量の籾殻くん炭を入れて土と混ぜ、埋め戻す。

    2.土を盛り上げる

    周囲よりも高さ5cm程度にこんもりと盛り上げる。

    画像: 2.土を盛り上げる

    3.敷きわらをする

    畝全体に敷きわらをしておく。種をまく場所はあけておく。

    STEP2 1か所に4粒をそろえてじかまき

    鞍つきの中央に、種を5cm離して4粒まきます。向きをそろえてまくと、子葉の向きがそろい、たがいの生長を邪魔せず、葉陰が土の保湿に役立ちます。

    3粒以下では保湿不足、5粒以上では株が徒長し弱くなります。

    1.種の向きをそろえて置く

    種の尖った側を同じ方向にそろえてまく。種の向きがバラバラだと、 発芽後に隣り合った株の子葉が重なり、十分に日光が当たらず、生育が悪くなる。

    画像3: 家庭菜園で元気なきゅうりを育てる「種まき」の超裏ワザ!鞍つきに“じかまき”でみずみずしいきゅうりをロング収穫/自然菜園コンサルタント・竹内孝功さん

    たがいに5cm離す。

    画像4: 家庭菜園で元気なきゅうりを育てる「種まき」の超裏ワザ!鞍つきに“じかまき”でみずみずしいきゅうりをロング収穫/自然菜園コンサルタント・竹内孝功さん

    子葉の向きがそろって発芽。たがいの生長を邪魔しない。

    2.種を土に押し込み、よく鎮圧

    種を地表に置いたら、1粒ずつ爪が隠れるくらいまで土に押し込む。覆土後、よく鎮圧する。鎮圧が足りないと、種皮が外れない原因になる。

    画像: 2.種を土に押し込み、よく鎮圧

    〈POINT〉
    押し込むので土の粒子が密になり、毛細管現象で水分が集まる。まいた直後の水やりは不要。

    STEP3 半立体地ばい仕立てで、収穫ラクラク

    間引きしながら株を育てます。本葉5枚目までの子づるとつぼみを取り除きます。ただし、地ばいでは実が葉の陰になり、見逃しがよく起きるという難点があり、とり遅れると草勢が弱くなります。

    そこで実の見逃しも少なく、つるが広がりすぎず、育てやすい「半立体地ばい仕立て」にします。

    本葉3枚までに1本に間引く

    発芽後は本葉1枚で2株に間引き、本葉3枚でもう一度間引いて、生育旺盛な1株を残す。

    本葉6枚目からは放任で栽培

    本葉5枚目までは子づるとつぼみをすべて取り除く。本葉6枚目以降は放任して、子づる、孫づるを伸ばす。

    画像: 本葉6枚目からは放任で栽培

    〈POINT〉
    台風に備えて低く仕立てる。つるをらせん状に巻いて誘引すると実の見逃しが少ない。株元にはわらや刈った草を敷く。週に1回、夕方にたっぷりと水やり。週1回、敷きわらの上から追肥。

    〈取材・文/三好正人 イラスト/山田博之 写真/竹内孝功〉

    ※本記事は『発芽率・品質・収量がアップ!種まきと発芽の超裏ワザ』(家の光協会)からの抜粋です。

    『発芽率・品質・収量がアップ!種まきと発芽の超裏ワザ』(竹内孝功・著/家の光協会・刊)

    画像5: 家庭菜園で元気なきゅうりを育てる「種まき」の超裏ワザ!鞍つきに“じかまき”でみずみずしいきゅうりをロング収穫/自然菜園コンサルタント・竹内孝功さん

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    ◆野菜の本気が開花!発芽率・品質・収量がアップする「種まきと発芽」の超裏ワザ◆

    「家庭菜園がまったく初めての方が最初につまずくのが、栽培の入り口の種まきでの失敗。私も数多の失敗と実験により、種の形状やでき方、発芽する仕組みを野菜自身から教わってきました」と竹内さん。

    また、昨今の異常気象で、野菜の発芽や発芽後の生長が難しくなるなど、ベテランの家庭菜園愛好家の方でも苦戦しているのだそう。

    それでも竹内さんは「そうしたハードルを乗り越えて“野菜の本気”を開花させる方法はある」と話します。

    本書は、竹内さんの豊かな経験と実験に基づく「種まきの極意」を写真とイラストでわかりやすく解説した、一生役立つ種まきバイブル。

    発芽に大切な条件、定番野菜31種の種まきと発芽ワザなど、科学的かつ実践的な工夫が盛りだくさんの1冊です。

    【CONTENTS】
    ● PART1 種と発芽の基本を知る
    ・種の気持ちになって考えよう
    ・コツ1 適温に合わせてまく
    ・コツ2 温度管理は腕の見せどころ
    ・コツ3 資材を使いこなそう
    ・コツ4 発芽力を落とさずに種を保存
    ・タイプ別 発芽適温、生育適温一覧表

    ● PART2 実践!種まきと発芽の超裏ワザ
    〈トマト〉
    ・種の低温処理
    ・鉢上げ時の斜め植え
    ・本葉5~6枚で植えつける

    〈ナス〉
    ・昼夜逆転式「ポケット催芽」
    ・3段階のお引越し

    〈ピーマン〉
    ・ポケット催芽で連続保温
    ・斜め植えしてホカホカ状態をキープ
    ・本葉5枚以上で定植する

    〈キュウリ〉
    ・鞍つきをつくる
    ・1か所に4粒をそろえてじかまき
    ・半立体地ばい仕立てで、収穫ラクラク

    ほか、ズッキーニ、スイカ、エダマメ、ラッカセイ、エンドウ、ソラマメ、トウモロコシ、オクラ、越冬キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、カブ、ダイコン、ホウレンソウ、レタス、シュンギク、ゴボウ、セロリ、ニンジン、ネギ、タマネギ、ニンニク、ラッキョウ、ジャガイモ、サトイモ、ショウガ、サツマイモなど



    竹内孝功(たけうち・あつのり)
    自然菜園コンサルタント。自給自足Life及び合同会社自然菜園スクール代表。長野県長野市在住。無農薬、無化学肥料栽培や、自家採種による持続できる自然菜園を指導。『これならできる! 自然菜園』(農文協)、『育ちや味がどんどんよくなる 自然菜園で野菜づくり』(家の光協会)など15冊以上の著書がある。
    https://www.shizensaien.net



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