(『天然生活』2025年5月号掲載)
自分の好きを集めて、緑の風景を自由に創作
「このベランダ全体が私が描いた絵というか、作品のようです」
大阪・豊中市のマンションで、家族と暮らすRIKAさん。毎朝起きると真っ先にリビングのカーテンを開けて、緑あふれるベランダとの対面を楽しみます。
ユーカリにアイビー、ムスカリにコデマリに多肉植物……。素焼きの鉢や古いブリキ缶、ハンギングバスケットなど、さまざまな容器に植物が並ぶRIKAさんのベランダ。
細長い空間は床も壁も素朴な風合いの木材で覆われ、隣との境はコーヒー豆の麻袋で仕立てたカーテンで目隠し。
ところどころに配されたアンティーク調のオブジェやワイヤーアートが植物たちの表情を豊かに演出し、ベランダというよりもリビングからつながる小さな植物園のようです。

植物をひとつひとつ観察しながら水やりをするRIKAさん。じょうろの先端のシャワーヘッドは外しておき、なるべく根元に水をやるようにしている
植物を育てることと同じくらい、空間づくりも楽しんでいます。
味わいのある古いものを飾ったり、手づくりした雑貨を合わせたりしながら、配置や見せ方を工夫して自分らしい風景をつくり上げています。
使っていない鉢を転がしてディスプレーする斬新なアイデアは、お気に入りの洋書を見て取り入れたもの。
「ヨーロッパの農家さんの庭や納屋の写真が掲載された本なのですが、すごく素敵で刺激をもらっています。鉢が転がっていたり土にスコップが差してあったり、こういう道具の見せ方もできるんだなって。飾るものと隠すものを分けなくても、自分の好きなものなら何でも絵になると気づかせてくれました」
ベランダグリーンを飾るアイデア
部屋を飾るように好きなものを自由に

リビングと一体感があるベランダ
古道具や手づくりのワイヤーアートなど、植物とともに好きな雑貨を飾るのも至福のひととき。

素材の味わいを出すため、自分でペイントしたりエイジング加工を施したりしている雑貨も多い
鉢植えにかわいらしいガーデンピックを飾ったり、アンティーク調のスコップを添えたり、本などを見てピンとくるアイデアがあればどんどん取り入れていきます。
「まねしていくうちに、自分の好きな空間ができ上がります」

お気に入りのニワトリのモチーフを

鉢はわざと転がして。「人の気配が感じられるディスプレーをすると表情が生まれます」
* * *
▼RIKAさんの連載「グリーンと暮らす知恵」の記事はこちら
〈撮影/辻本しんこ 取材・文/山形恭子〉
RIKA(りか)
関西に店舗を構える植物と園芸グッズの店「みどりの雑貨屋」のコーディネーター。店のディスプレーなどを通じて植物のある生活を提案するほか、2007年より自宅マンションのベランダづくりを始め、DIYのアイデアなどをSNSで発信している。
インスタグラム@skipkibun_rika
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです





