40代で出合った赤いリップメイク
メイクは赤い口紅だけ。でも、ずっとそうだったわけじゃないんです。40代までは普通にお化粧をしていたし、口紅も赤じゃなくワインレッドを選んでいました。
きっかけはフランス映画。真っ黒に日焼けしたテニス選手が出てくる作品をたまたま観たんです。
プレイ中だからもちろんノーメイクで汗まみれ。でも彼女が、真っ赤な口紅をつけていたんですよ。それを見て「なんてかっこいいんだろう」と感激して、自分でも試すようになりました。
ファンデーションを塗った白い肌に赤い口紅だとしっくりこないから、唇以外は素肌のまま。以来35年間変えていません。
60歳を過ぎて一度だけ夫に聞いたんです。「この年齢で真っ赤はおかしい?」って。そうしたら「いや、いいんじゃない?」といってくれた。だから出かける出かけないに関わらず、朝起きて身支度を済ませたら最後に赤い口紅を塗ります。
自分にスイッチを入れるおまじないみたいなものね。

だれかのためではなく自分のために装う、私らしさのスイッチを入れてくれるアイテム。顔なじみがよく、無香料でつけやすい「ちふれ」を愛用中。

本記事は別冊天然生活『76歳、ぬ衣さんの小さな幸せを重ねる暮らし』(扶桑社)からの一部抜粋です
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おしゃれな主婦、ぬ衣さんの自分らしく歳を重ねる楽しみ
里山で暮らす76歳のぬ衣さんは、おしゃれも住まいも、自分の「好き」を大切に日々を楽しみます。洋服は、ブランドも値段もこだわらず、身に着けるのは、自分の心に響いたものだけ。自宅をどこより愛し、「主婦のプロになろう」と決めた日々から、自分が続けられる家仕事のルールを探していきます。大事なのは、負担なく、楽しくやれること。ぬ衣さんの台所ルールやもの選びのコツもお聞きしました。1章は「おしゃれ」、2章は「暮らし」、3章は「部屋づくり、ものづくり」で紹介します。
<撮影/馬場わかな(横顔)、砂原文(口紅・ポートレイト)、山田耕司 取材・文/片田理恵>

ぬ衣(ぬい)
専業主婦として家庭を支え、家事と子育て中心の生活を送る。夫の退職を機に里山へ移住し、現在は自然に囲まれた土地で夫婦ふたり暮らし。ファッション、インテリア、建築、古道具をこよなく愛する。自室の大規模な模様替えをマイペースに計画中。






