和にも洋にも合う“白あえ”。毎日つくれる飽きない素朴さ
白あえは、はじめてお店で出して以来、素材を変えて毎回メニューに載せています。
あるとき、ふと、ボール状に握って、具材をちょこんと乗せたら、その姿がかわいくて、さらに転がってしまいそうな佇まいも楽しくて、そのままの形で出すようになりました。私は白あえボールと呼んでいます。
一般的な白あえとは見た目も味わいも違うからか、お客さまからよくいわれるのが「自分でつくるのは難しそう」。
いいえ。「ローゼンタール」の白あえは、むしろとてもシンプル。
毎日のことだから、つくっても食べても疲れないことを大切に、具も2種類までと決めています。
「手抜き」とは少しニュアンスが違う、年齢を重ねるほど、料理も暮らしも、疲れないことなら継続していけるような気がします。簡単で楽しくて、和にも洋にも、パンにも合う、毎日食べても飽きない白あえです。
「グリーンアスパラガスと甘夏の白あえ」のつくり方

アスパラガスは一瞬だけゆでて冷ますと、生のようでそうでない爽快な食感が生まれます。合わせるのはみずみずしい酸味の甘夏。初夏においしいハーモニーをお楽しみください。
材料(直径4cm大×3個分)
| ● 木綿豆腐(水切りしたもの※下部の下準備を参照) | 1/2丁 |
| ● グリーンアスパラガス | 2本 |
| ● 甘夏(またはお好みの柑橘・薄皮をむく) | 1/2個 |
| ● クリームチーズ | 大さじ山盛り1 |
| ● はちみつ | 小さじ1 |
| ● 塩 | ひとつまみ |
下準備


豆腐の水切りを行う。深さのある皿に豆腐をおき、上に皿と重し(1〜1.5kg程度)を乗せる。豆腐の高さが2/3くらいになれば完了(目安は1時間程度。時間は長くてもよい)。
<メモ>
水切りした豆腐は冷蔵庫保存で3日ほどおいしく使えますので、時間があるときに仕込んでおくと便利です
つくり方
1 アスパラガスは根元の部分を折り、かたいところの皮をむく。沸騰した湯で10秒ゆで、すぐにうちわなどであおいで冷まし、1cm長さにざく切りにする。
2 ボウルに豆腐とクリームチーズ、はちみつと塩を入れ、スプーンの背でペースト状になるまで練る。

しっかり水切りをすると混ぜるときに水分が出ない
3 トッピング用にアスパラガスの穂先を少し、甘夏を数切れ取りおき、残りを2に混ぜる。

混ぜるときは甘夏から水気が出ないようざっくりと
4 3をボール状に丸め、取りおいたアスパラガスと甘夏をてっぺんにちょこんとのせる。

前菜やパンのお供に、もちろんワインにも合います
ワンポイントアドバイス
甘夏がたくさんあるときは、はちみつとスパイスでマリネにしてから混ぜるときも。クリームチーズの代わりに白みそを使うなどのアレンジも楽しめます。
<撮影/大沼ショージ>

島田 由美子(しまだ・ゆみこ)
ドイツワインと自家菜園の野菜を中心とした料理を楽しめる「ワインセラー ローゼンタール」店主。出版社勤務を経て、ワインを学ぶために渡仏。帰国後、ワイン情報誌の編集に携わる。飲食店のアルバイトを経て、同店店長となり、2015年より店を引き継ぎ経営者となる。著書に『ハルマキ100本ノック』(光文社)
ワインセラー ローゼンタール
東京都中央区銀座4-8-13銀座蟹睦(カニボク)会館ビル5階
http://winecellar-rosenthal.link/




