• 「おいしいもの」を求めて数カ月に一度は旅をするという料理研究家の小林まさみさんが、魚介が有名な町として以前から気になっていた兵庫県明石を訪れました。商店街を歩き、明石焼きを食べ比べ、評判を聞いていた立ち呑み店へ。また絶対行きたいと話す小林さんの「おいしい明石旅」を聞きました。

    女友達と行く「兵庫・明石」への2泊3日旅

    こんにちは。料理研究家の小林まさみです。

    私の旅の目的はいつも「おいしいもの」。普段からおすすめを人に聞いたり、雑誌やSNSで見たりして気になっているお店や場所がたくさんあります。

    今回は女友達と3人で2泊3日の旅行をすることになり、1日目は私が行きたい場所を決めていいことに。

    いろいろ迷った結果、明石に決定。大好きな「魚介の町」のイメージがあったことと、以前から仕事仲間に料理とお酒が素晴らしいお店があると聞いていて、“いつか行きたい”と気になっていたからです。

    行き先を決めたら、さらに情報収集。人に聞いたり、調べたりするうちに、おすすめの店は商店街の周辺に多いことがわかりました。

    明石のおすすめ旅スポット1
    明石の台所「魚の棚(うおんたな)商店街」

    画像1: 明石のおすすめ旅スポット1 明石の台所「魚の棚(うおんたな)商店街」

    東京から新幹線で約3時間半、午前中のうちにJR明石駅に到着です。

    目の前にある明石城には目もくれず、早速、昼ご飯と買い物を兼ねて“魚の棚(うおんたな)商店街”へ直行しました。明石近郊の台所といわれる有名な商店街とのこと。

    アーケードに入ると、商店に並ぶ食べ物に目がいきます。平日だったこともあり、観光客は少なめで地元の人が買い物している印象。

    画像2: 明石のおすすめ旅スポット1 明石の台所「魚の棚(うおんたな)商店街」

    まずは、かまぼこ屋さんで魚のミンチフライを買い、食べ歩きからスタート。

    画像3: 明石のおすすめ旅スポット1 明石の台所「魚の棚(うおんたな)商店街」

    明石といえば有名な“明石焼き”の食べ比べも。地元では「玉子焼」の名前で親しまれている通り、ふわふわの卵生地をおだしに浸しながらいただきます。

    赤い板の上に乗っているのは、焼き穴子入り。はじめて食べましたが、香ばしくておいしかった。

    本当はほかの店でも食べ比べを予定していたのが、おなかがいっぱいになり断念。実は旅が始まる前から気分を上げたくて、東京駅で明石名物“ひっぱりだこ飯”を食べてしまったのが原因です(涙)。

    明石名物の駅弁「ひっぱりだこ飯」。たこ漁に使用するたこ壺風の陶器に盛りつけられているのが特徴

    画像: 「魚がおいしい町」兵庫・明石のおすすめ観光スポット2選!料理研究家・小林まさみさんとめぐる“魚の棚商店街”、明石だこを堪能できる日本一の角打ち
    画像4: 明石のおすすめ旅スポット1 明石の台所「魚の棚(うおんたな)商店街」

    合間に買い物や散策をしながら、デザートには洋菓子店「くるみや」で明石特産の清水いちごとミルクのミックス生ソフトクリームを。

    かまぼこ店や味噌漬け屋さん、魚屋さんなど、自宅用、お土産用と買い物にも大忙し。商店街は想像していたよりコンパクトだったので、2時間ほどの散策中、同じ店に何往復も。

    「あの人達また来た」と思われそうで、お店の人と目を合わせられませんでした(笑)。

    明石のおすすめ旅スポット2
    料理もお酒も人もすばらしい「立ち呑みたなか」

    歩き回って疲れた足をマッサージでいやしてから、夕方4時、旅のもうひとつの目的「立ち呑みたなか」へ。

    画像1: 明石のおすすめ旅スポット2 料理もお酒も人もすばらしい「立ち呑みたなか」

    ここは酒屋「たなか屋」に併設された「角打ち」とよばれるスタイルのお店。女将さんはお店の名前でレシピ本も出している料理人です。

    画像2: 明石のおすすめ旅スポット2 料理もお酒も人もすばらしい「立ち呑みたなか」

    カウンターには、明石の魚や食材を使った料理がずらり。普段はあまり飲まない日本酒とのペアリング、なかなか行く機会がない“立ち呑み”という雰囲気を味わうのも楽しみでした。

    画像3: 明石のおすすめ旅スポット2 料理もお酒も人もすばらしい「立ち呑みたなか」

    まずは刺身盛り合わせ(たこ、真鯛、はりいか、締めさば、あじ)。たこのゆで方や、さばの締め加減がとても好みで、はじめて食べた“はりいか”は甘くておいしい……明石に来てよかった!

    画像4: 明石のおすすめ旅スポット2 料理もお酒も人もすばらしい「立ち呑みたなか」

    「鯛の子のうま煮」は、この時期の明石ではよく食べられるそう。鱈の子は北海道出身の義父まさるがよく料理していますが、鯛の子ははじめて。ねぎと唐辛子がよく合って、自分でもつくりたくなりました。

    画像5: 明石のおすすめ旅スポット2 料理もお酒も人もすばらしい「立ち呑みたなか」

    「わらびのピクルス」は女将さんが訪れた東北の食材でつくったもの。一番、印象的だったかもしれません。わらびってピクルスになるんだ! と衝撃でした。

    ほかにも……

    ・かぼちゃとなすのスパイシー肉みそグラタン
    ・夏野菜のアーリオオーリオ
    ・自家製たらこの酒粕漬け
    ・淡路はもと玉ねぎ南蛮
    ・たこ天ぷら
    ・酒粕味噌焼き豚
    ・ポテトサラダ
    ・鶏白レバーマスタードクリーム煮
    など。

    3人でおなかがはちきれるかと思うほどいただきました。

    画像6: 明石のおすすめ旅スポット2 料理もお酒も人もすばらしい「立ち呑みたなか」

    明石だこの甘みと、絶妙なゆで加減に感動している私を見た店主の田中ご夫妻が、特別にゆで方のコツを見せてくださったのはうれしかった。

    塩は思っていたよりずっと控えめで、ゆで時間も“1分ゆで”というほど短くていいそう。以前、生のたこを買ったとき、塩をごっそりつけて長くゆでたらかたくなってしまった経験があり、納得でした。

    「また絶対行きたい」と思える明石旅

    商店街でも「立ち呑みたなか」でも、おいしいものとたくさん出合い、女将さんには、ホテルは神戸と伝えると現地のおいしい店情報もたくさん教えてもらって、おなかも心も大満足の一日でした。

    おいしい魚介が増える秋にもまた行きたい、今度こそ明石焼きをもっと食べ比べして、明石のりの収穫も見たい、「立ち呑みたなか」には昼から行きたい、また絶対来よう。まずは今度の料理教室用に、明石からたこを仕入れようかと考えています。

    立ち呑みたなか
    兵庫県明石市本町1-1-13

    https://www.sake-tanakaya.com/



    画像: 「また絶対行きたい」と思える明石旅

    小林まさみ(こばやし・まさみ)
    料理研究家。小林まさみ料理教室主催。実用的でわかりやすいレシピと何度でも食べたくなる家庭的な味に定評があり、テレビや雑誌、料理教室で活躍中。著書に『ていねいな献立づくりがわかる本』(山と渓谷社)『ねんきんごはん』(内外出版社)ほか
    ●インスタグラム@kobayashimasami.masaru
    ●オフィシャルサイト https://masami-kobayashi.com/



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