着物をリメイクして洋服に作り替える楽しみ

着物リメイクの魅力は、世界にひとつだけの作品が作れること。思い出の着物を受け継いだり、古着物との新しい出合いを楽しんだりしながら、自分らしい一着へと生まれ変わらせることができます。
着物は古着物店やリサイクルショップ、骨董市などで気軽に探すことができます。普段着向きのものはリサイクルショップに多く、個性的な柄や味わい深い風合いのものは骨董市で見つかることも。
まずは難しく考えず、「この柄が好き」「この色が気になる」という気持ちを大切に選んでみましょう。
お気に入りの一枚との出合いが、着物リメイクの第一歩になります。
着物生地にもいろいろあります
着物にはさまざまな種類の生地があります。作品づくりの前に、それぞれの特徴を知っておくと選びやすくなります。

写真左上から時計まわりに
浴衣地:木綿素材で扱いやすく、初心者にもおすすめ。洗濯しやすいのも魅力です。
銘仙(めいせん):大正から昭和初期にかけて親しまれた絹織物。たて糸とよこ糸の柄を少しずらして織ることで生まれる、にじんだような独特の色柄が魅力です。
胴裏・羽二重(どううら・はぶたえ):着物の裏地に使われる絹素材。軽くしなやかな羽二重などの平織の絹織物が使われます。
紬(つむぎ):手紡ぎの糸や節のある糸で織られた絹織物。丈夫で、着物リメイクでも人気の高い素材です。
綸子(りんず):光沢のある絹織物で、織りで模様を浮かせた朱子織り。ドレープが美しく、ブラウスやワンピースに。
縮緬(ちりめん):独特のしぼ感があり、やわらかな風合いが魅力。小物作りにも人気です。
知っておきたい着物の各部の名称と寸法


着物は、まっすぐな長方形の布を組み合わせて仕立てられています。そのため、ほどいた後も比較的使いやすいサイズの生地として活用できます。
衿やおくみは半幅ですが、そのほかの部分は反物の幅をそのまま生かして仕立てられています。ほどいた状態の生地幅は、およそ36~38cmのものが一般的です。
次回からの実践編(vol.2、vol.3)では、36cm幅を基準にご紹介していますが、生地幅に差がある場合は縫い代などで調整してください。
着物リメイク5つのSTEP
着物を生地として活用するための基本的な手順を紹介します。
<STEP1 テストする>
使用しない小さめのパーツ(衿やおくみの一部など)や10cm角ほどの生地で試し洗いをします。
洗う→干す→地直しの順で試し、縮みや色落ちがある場合は、無理せずクリーニングに出しましょう。

10cm角の生地でテスト
<STEP2 ほどく>
糸切りバサミを使い、縫い糸を切りながらほどきます。布が硬くなっている場合は、縫い目をしっかり開いて切ります。
リッパー使用の場合は勢いで布を裂かないよう気をつけます。
元の着物の柄合わせを生かしたい場合は、着物に印などをつけておきましょう。

ほどく過程も、昔の人の器用さ・生活の仕方・時間の流れなどを想像できて楽しいもの
<STEP3 洗う>
STEP1の試し洗いがOKなら、おしゃれ着用洗剤などを使い、押し洗いをします。
すすいで、軽く絞るかタオルなどではさんで水気を絞りましょう。
洗える着物 ◎ 木綿 ◎綿麻 ◎浴衣 ◎ 麻 ◎化繊
洗えない着物 ◎ 留袖 ◎小紋 ◎紬 ◎麻
※上記は目安です。麻などは特に着物によって大幅に異なります。テストして大丈夫だと思えば、水洗いします。
<STEP4 干す>
型崩れしないよう、平置きできるネットまたは物干しざお2本にかけ、生地を広げて干します。
布目がなるべくゆがまないようにして陰干しで干しましょう。
<STEP5 地直しする>
生地が半乾きになったら、裏側から生地の布目に沿ってアイロンをかけます。
デリケートな生地は当て布をしましょう。
本記事は『世界にひとつが作れる愉しみ まいにち着物リメイク』(志水美夬・著/主婦と生活社・刊)からの抜粋です。
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着物リメイクが大人気の著者・志水美夬さんの待望の第2弾!
なるべくまっすぐ縫いで作れる作品をメインに、サロペットパンツ、人気のティアードスカート、着物地で作る半袖Tシャツなどまいにち着られる、さりげなくおしゃれな服と小物を掲載。
<撮影/ヨシダダイスケ スタイリング/村上きわこ モデル/チェルシー舞花(身長164cm、Mサイズ着用) ヘアメイク/SONOKO 取材・文/鈴木理恵>
志水美夬(しみず・みか)
文化服装学院卒業後、コムデギャルソンにパタンナーとして入社。以降、アパレル会社数社の勤務を経て独立。 『晴ルヤ』として、パタンナーを中心に活動しながら、製作を手がける。@hareruya_tezukuriya






