• 大人世代が抱える「こころとからだ」のお悩みや疑問について、頭痛・漢方専門「らいむらクリニック」の來村昌紀先生が、やさしく回答。今回は、夏になると体がつらくなるという、暑いのが苦手さんのお悩みにアドバイスをお送りします。

    :じめじめした暑い時季を乗り切る養生のヒントを教えてください

    画像1: 「夏バテしない体」をつくるには?汗をかきやすくする“暑熱順化”のポイントと、じめじめ蒸し暑さを乗り切るおすすめ食材や漢方|こころとからだのお悩み相談室/らいむらクリニック・來村昌紀先生

    今年こそ夏本番の前に対策しておきたいです!

    じめじめとした蒸し暑さが続く季節がやってきました。朝から体が重く、職場に着くころにはもう疲れた感じがしてしまいます。

    去年の夏は食欲不振やだるさに悩まされてひどい夏バテになってしまったので、今年こそは夏本番が来る前にしっかり対策をしておきたいと思っています。

    食べものや日々の習慣など、漢方の視点から、夏に向けて今の時季からできる養生のヒントがあれば、ぜひ教えてください!

    (暑いのが苦手さん/40代、会社員)

    :「暑熱順化」で体を慣らすことが大切。運動・入浴・食事の習慣を整えましょう

    画像2: 「夏バテしない体」をつくるには?汗をかきやすくする“暑熱順化”のポイントと、じめじめ蒸し暑さを乗り切るおすすめ食材や漢方|こころとからだのお悩み相談室/らいむらクリニック・來村昌紀先生

    夏本番の前から、少しずつ体を暑さに慣らしておきましょう

    体を暑さに慣らしていく「暑熱順化」

    今回は暑いのが苦手さんからの「暑い時季を乗り切る養生のヒント」を教えてほしいというご相談にお答えします。

    暑い夏本番に向けて、いまの季節から体を暑さに慣らしていく養生があります。それを「暑熱順化」(しょねつじゅんか)といいます。

    簡単にいうと、やや暑い環境で体を暑さに慣らし、汗をかきやすくして、熱中症になりにくい体に整えていく方法です。

    「暑熱順化」2つのポイント

    具体的な方法をお伝えしましょう。

    ひとつめは、軽い運動で体を暑さに慣らすことです。ウォーキングや、軽いジョギング、体操などで30分くらい、少し汗をかく程度の運動をできれば毎日するのがおすすめです。

    暑い日中は避け、少し涼しい朝や夕方の時間帯で大丈夫です。

    ふたつめは、夏でもシャワーですませず、湯船にお湯を張って入浴することです。

    じんわり汗をかく温度のお湯に浸かります。入浴前後にしっかり水分を補給し、長湯はせず10~15分を目安にしましょう。

    2週間くらい続ければ「暑熱順化」は完成ですが、涼しい環境で数日過ごすと効果は低下するため、その後も冷房に頼りすぎず、継続することが大切です。また、十分な睡眠をとるのも欠かせません。

    夏バテを防ぐ食事のポイント

    食事は胃を冷やす冷たい飲み物生野菜果物はとりすぎずほどほどにして、夏でも火の通った温かい飲み物・食べ物を心がけてみてください。

    食材としては疲労回復を助けるビタミンB1やクエン酸を含む豚肉、トマト、うなぎ、レモン、梅干しなどもおすすめです。

    夏バテ予防におすすめの漢方薬

    漢方薬では、体の熱を冷まし、気力・体力を補う清暑益気湯(せいしょえっきとう)が夏バテの予防の代表としてよく知られています。

    梅雨時のむくみやだるさには、水分代謝を改善する五苓散(ごれいさん)もおすすめです。薬や漢方の使用は、医師・薬剤師と相談のうえで行ってください。

    今回の記事が、暑いのが苦手さんをはじめ、夏の暑さが気になる皆さんの少しでも参考になれば幸いです。

    みなさんのお悩みを募集します!

    来村先生に相談したい健康や心のお悩みを大募集。頭痛や漢方、更年期、冷え、疲れ……など、気になることをお気軽にお寄せください。

    ▼下記アンケートフォームにて、相談したい内容をご入力ください。

    ※ご相談内容は編集部で割愛・要約させていただく場合がございます。
    ※ご質問が採用される場合、編集部から個別の連絡はいたしません。
    ※すべてのご質問にお答えできるわけではございません。予めご了承ください。


    〈イラスト/コグレチエコ〉

    画像: 夏バテ予防におすすめの漢方薬

    來村昌紀(らいむら・まさき)

    頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
    YouTube:らいむらクリニック チャンネル
    インスタグラム:@raimura.clinic



    This article is a sponsored article by
    ''.