愛らしい焼き菓子、小さなミニ・ブッセ

ふわ作のパティシエ、照井昌子さんが、今回教えてくれたおやつレシピは、見た目も華やかな焼き菓子、ブッセ。
ブッセとは、外側はサクッと、中はふんわりとしたビスキュイ生地に、クリームが挟まれた日本発祥のお菓子です。
「私はバタークリームタイプに出合うことが多いですが、今回は、夏を少し意識して、味わいが軽めのチーズクリームで仕上げました。冷やして食べるのがおすすめです」
メレンゲから焼き上げまでを一気に

一見、手間がかかりそうに見える焼き菓子ですが、その工程は意外と簡単だと教えてくれました。
「ビスキュイ生地づくりは、焼き上げるまで30分かからないくらいで、材料も、薄力粉と砂糖と卵だけのシンプルなもの。家にあるもので手軽につくれるんですよ」
ポイントは、メレンゲを立ててオーブンに入れるまでの工程を一気にやること。時間をかけてしまうと、生地がだれて上手く膨らまないことがあるそうです。
「粉を混ぜるときも、ダマにならないように手早く混ぜつつ、粉けがなくなるまでしっかりと混ぜることが大切です」
白い砂糖の結晶、ペルルをあしらう

そして、もうひとつは、粉糖を2回に分けてふりかけること。これが外はサクッと、中はふわふわのビスキュイ生地の食感をつくりだします。
「フランス菓子の技法のひとつで、この粉糖の結晶はペルルと呼ばれています」
1回目の粉糖が、生地の上に薄い膜をつくり、その上で、2回目の粉糖が結晶となり、美しい白い見た目と独特の食感が生まれるのです。
「パクリと口にすると、ふんわり、カシュッとした軽い食感。クリームを挟む前の生地だけでも、おいしいんです」
チーズクリームのさっぱりフィリング

フィリングのチーズクリームは、さっぱりとしながらも、コクのある味わいに。クリームチーズを使い、さらにパルメザンチーズで少しの塩けを加えています。
チーズクリームづくりが手間なときは、家にあるあんこや、ジャムを挟んでも。「チョコクリームとも相性がいいですよ」
家にあるもので手軽につくれる焼き菓子・ブッセ。ぜひ、この夏は、チーズクリームのひんやりブッセをお楽しみください。
ふわ作流
「チーズクリームのブッセ」のつくり方

材料(6個分)
| 〈ブッセ生地〉 | |
| ● 卵黄 | 36g(約2個分) |
| ● グラニュー糖(A) | 17g |
| ● 卵白 | 64g |
| ● グラニュー糖(B) | 38g |
| ● 薄力粉 | 60g |
| ● 粉糖 | 適量 |
| 〈ブッセクリーム〉 | |
| ● クリームチーズ | 30g |
| ● 生クリーム | 90g |
| ● グラニュー糖 | 10g |
| ● パルメザンチーズ | 3g |
下準備
・薄力粉はふるっておく。
・オーブンを190℃に予熱しておく。
・天板にオーブンシートを敷いておく。
つくり方
1 ブッセ生地をつくる。ボウルに卵黄とグラニュー糖(A)を入れて、ハンドミキサーで白っぽくなるまで混ぜる。

とろりとするまで混ぜる
2 別のボウルに卵白を入れて泡立て、グラニュー糖(B)を3回くらいに分けて入れながら、ハンドミキサーでしっかりとしたメレンゲをつくる。

ピンとした「ツノ」が立つまで泡立てて
3 1に2を少し入れ、混ぜてなじませる。なじませた分を2に戻し入れて混ぜる。
4 3にふるった薄力粉を入れて混ぜる。
5 丸口金をつけたしぼり袋に4を入れて、オーブンシートを敷いた天板に、6cm大に絞る。
6 茶こしを使って5に粉糖をふりかける。1周して少し溶けたら、もう一度かける。
7 190℃に予熱したオーブンで、いい焼き色がつくまで10分ほど焼く。冷めたらシートごと裏返して、シートからはがす。
8 チーズクリームをつくる。ボウルにクリームチーズを入れて600Wの電子レンジで5~10秒加熱し、やわらかくする。グラニュー糖を加えて、混ぜてなめらかにする。
9 8に、生クリームをダマにならないよう少しずつ入れて混ぜる。
10 9を泡立て器で立てて、ちょうどいいかたさにする。パルメザンチーズを入れて混ぜる。
11 丸口金をつけたしぼり袋に10を入れて、焼いたブッセ生地12枚のうち、6枚に20gずつ絞り、それぞれ残りのもう1枚でサンドする。

クリームは贅沢にたっぷりと絞って

クリームがはみ出ないよう……

やさしく乗せて完成
*食べごろメモ:冷蔵保存で、つくってから2日以内
〈料理/甘堂ふわ作 スタイリング/池 亜希子 撮影/山川修一〉
* * *
甘堂ふわ作(かんどうふわさく)

東京・三鷹台にある小さなお菓子屋さん。オーナーは照井由利子さん、パティシエは照井昌子さんの、姉妹が営むお店。昌子さんは製菓学校で学んだあと、洋菓子店やカフェの仕事を経て、独立。マルシェやイベントなどでお菓子を販売するようになり、2019年にお姉さんの由利子さんとともに「甘堂ふわ作(かんどうふわさく)」を開店。スコーンやマフィンにプリン、そして、季節のケーキなど、素朴でやさしい味わいのお菓子にじわじわとファンが増え続け、いまではたくさんの常連さんが通う地元の人気店に。
インスタグラム@kfuwasaku
●住所:東京都三鷹市井の頭2丁目7-1
●OPEN :水・木・土・日曜/12:30~20:00(お菓子がなくなり次第、終了)
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