(『天然生活』2025年8月号掲載)
身の回りから見直す小さな工夫
涼しい家をつくるには、家の構造だけでなく、日常的にできる工夫がたくさんあります。
熱を発する家電を見直す、涼しさを感じさせてくれるファブリックを取り入れるなどの小さな工夫で、過ごしやすい快適な家を手に入れましょう。
小さな対策1
照明はLEDのほうが涼しい

省エネに大きな効果を発揮するLED照明ですが、夏の暑さ対策にもおすすめです。LEDは電気を熱に変えることなく、直接光に変えます。そのため、蛍光灯や白熱灯のように照明の熱が室内を暑くすることもありません。冷房効率がアップして光熱費の節約になります。電球を替えるだけの手軽さもうれしいですね。
小さな対策2
電力消費の多い家電を見直す

家電は使用している間、熱を放出しているので、使わないときは主電源を切ることが暑さ対策に。とくに注意したいのが消費電力の多い冷蔵庫、テレビ、パソコンです。なかでも熱の放出量が多いのが24時間稼働している冷蔵庫。10~15年前の古い冷蔵庫を使っているなら、最新の省エネタイプへの見直しも。
小さな対策3
麻・綿など、汗を吸収する素材の服を

暑さをしのぐには、着るものの素材もポイントです。涼しさを感じさせる素材とは、湿気が抜ける通気性や吸湿性があるかどうかです。化学繊維は通気性に劣りますが、天然素材の麻や綿は汗を吸収して外に逃がしてくれます。いつでもさらりとした着心地で、涼やかに過ごせるのでおすすめです。
小さな対策4
寝るときは通気性のいい綿、麻布地の羽毛布団

寝苦しい夜は、寝具を見直して解決を。意外かもしれませんが、夏におすすめなのが麻布地の羽毛布団。熱がこもりにくく湿気を通しやすいので、寝ている間の汗が蒸れず、ぐっすり眠れます。せっかくの羽毛布団も布団カバーがポリエステルなどの化繊では湿気を通しません。麻や綿などの天然素材のカバーを使うようにして。
小さな対策5
べたつかないファブリックを

汗ばむ夏は、通気性のよいファブリックを取り入れてさわやかさを演出。たとえば、ソファやクッションのカバーを寒色系の麻や綿に替えるだけでもOKです。天然のいぐさやバンブー素材のラグは、横になったときにサラサラしてひんやり感があります。リネンのカーテンは部屋全体を軽やかで涼し気な印象に。
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<監修/前 真之 取材・文/工藤千秋 イラスト/須山奈津希>
前 真之(まえ・まさゆき)
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授。専門は建築環境工学。住宅のエネルギー消費に関する研究に取り組み、これまで25年以上、省エネ住宅の設計技術や評価手法の開発を続ける。健康で快適、かつ電気代を気にせず暮らせるエコハウスの実現と普及や、断熱・気密・通風などの改善、冷暖房の上手な使い方などを提案。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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