• 食欲が落ちがちな季節にうれしいのは、さらりと涼やかに味わえる一杯です。料理研究家で栄養士の今泉久美さんに、夏の疲れをいたわるモロヘイヤカレー風味スープのつくり方を教えてもらいました。夏特有の不調に働きかける、栄養たっぷりで口あたりのよいスープをどうぞ。
    (『天然生活』2025年8月号掲載)

    「モロヘイヤカレー風味スープ」のつくり方

    画像: 「モロヘイヤカレー風味スープ」のつくり方

    食欲を誘うスパイス使いで、滋養食材をさらりと味わいます。

    夏バテ予防に働きかける栄養補給のポイント

    【熱中症】

    水分、ミネラル分、塩分を補給するために、きゅうり、すいか、メロンなどのカリウムが多いウリ類に少量の塩分を足すのがおすすめです。また、ゴーヤーやかぼちゃ、ピーマンなどに多く含まれるビタミンCやβ-カロテンには、体内の炎症を抑える効果が。抗酸化作用の高いトマトやモロヘイヤ、おくらなどをとるのもいいでしょう。

    【冷房病】

    冷房による冷えからくる不調を防ぐには、筋肉を増やして体温を一定に保つことが有効。そこで必要なのが、タンパク質です。赤身の肉、魚類、ごま、アーモンドなどのナッツ類、納豆や豆腐などの豆類を欠かさずとりましょう。また、モロヘイヤやおくらなどのネバネバ成分を持つ食品は、消化吸収をサポートします。

    【食欲不振】

    食欲を誘う香りを持つ食材を、積極的に取り入れて。香辛料をはじめ、にんにく、みょうが、しょうがなどの薬味類や、ミントなどすっきりとした香りのハーブもいいでしょう。大根おろし、長いも、パイナップルやキウイフルーツなどの消化を助ける食材も合わせて口にすれば、胃の負担を軽減しながら栄養を摂れます。

    【疲労回復】

    疲れをとるならビタミンB群を意識して。雑穀類、ナッツ類、ごま、豚肉や牛肉などにはビタミンB1が、牛乳や豆類、豚肉などにはビタミンB2が、脂肪の少ない赤身肉や鶏肉、かつお、バナナやアボカドにはビタミンB6が多く含まれます。また、鶏むね肉やかつおに多く含まれるイミダペプチドも疲労回復に高い効果があるとされます。

    材料(1人分)

    ● モロヘイヤの葉25~30g(約1/2パック分)
    ● 鶏むね肉100g
    ● にんにく(すりおろし)1/2~1片分
    ● カレー粉小さじ1/2
    A
    ・チキンコンソメ(キューブタイプ)1/2個
    ・酒大さじ1
    ・水1と1/2カップ
    ・こしょう少々
    ● 塩適量
    ● オリーブオイル大さじ1/2

    つくり方

     モロヘイヤはみじん切りにする。鶏肉はひと口大の薄切りにする。

     小鍋にオリーブオイルを中火で熱し、にんにくとの鶏肉、塩少々を振って炒める。カレー粉を加えて混ぜ、Aを加えて煮立てる。

     出てきたあくを取り除き、のモロヘイヤを加えて2分ほどとろみがつくまで煮る。味を見て、足りなければ塩でととのえる。



    〈料理/今泉久美 撮影/林 紘輝 取材・文/福山雅美 スタイリング/竹内万貴〉

    今泉久美(いまいずみ・くみ)
    料理研究家・栄養士。女子栄養大学を卒業し、現在は同大学栄養クリニック特別講師も務める。おいしさに加え、栄養学の視点も考慮したレシピが好評。著書に『栄養士が食べている作りおき献立』(文化出版局)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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