『別冊天然生活 「お金」のきほん 整え方と増やし方』発売記念ライブより
「お金と暮らしの整え方」Q&A
『別冊天然生活 「お金」のきほん 整え方と増やし方』の監修を担当されたファイナンシャルプランナーの西山美紀さんが、視聴者の方々からの質問にお答えする形で「お金と暮らしの整え方」を教えてくださいました。

進行:フリー編集者・飯作紫乃さん
『別冊天然生活 「お金」のきほん 整え方と増やし方』の編集を担当

ゲスト:ファイナンシャルプランナー・西山美紀さん
女性の生き方やマネーをテーマに取材・執筆・記事監修、講演活動を行う

6/23に発売した『別冊天然生活 「お金」のきほん 整え方と増やし方』
amzn.to* * *
▼前回のお話はこちら
質問①「物価高」とどうつき合っていけばいいですか?
飯作さん 物価高、困りますね。
西山さん 本当に見るたびに金額が上がっていますよね。最近は1ドル160円台(2026年7月8日現在)になど、円安の影響もありますし、物価高はしばらく続くだろうと、さまざまな専門家からもいわれています。
物価高とのつき合い方としては、まずポイントや金券は早めに使うというのをいまおすすめしています。
ポイントはずっとためて、あとで使おうと思う方も多いですが、ポイントは置いておいても増えないですよね。現金に近い性質がありながら、解約になったり使いづらくなることもあるので、早めに使うのがおすすめです。
あとは要不要をより見極めることも大事かなと思います。
質問②「老後の資金」はどのくらい必要ですか?
西山さん 老後資金は気になりますよね。
ご質問いただいた方が何十代かにもよりますが、昔「老後資金2000万円問題」が話題になりましたが、あれは当時の平均値でしたので、あまり参考にしづらくて。
いまは物価高で、住宅の高騰もありますし、一方で地方移住される方もいたりとさまざまなケースがあるので、全員に一律でいくらとはいいにくいですが、ざっくりとした目安として3000~4000万円ぐらいは必要かなというのがひとつの考え方です。
飯作さん 倍になってますね。

西山さん ただ、退職金がご夫婦で多く出る方や、年金の上乗せがある方、住宅ローンを完済される方のほか、もともと支出が少ない方はその分、老後資金の必要準備額が減ります。逆に、老後にたくさんお金を使いたい方、賃貸でずっと暮らしたい方であれば、もう少し多く必要になります。
賃貸の方だと、仮に家賃が10万円なら、月10万円×12カ月で年120万円、20年間だと2400万円になります。年金がもらえる安心感はベースにありますが、老後も長い時代なのでコツコツ準備していきたいですね。
質問③「貯金」するより「投資」に回したほうがいいのでしょうか?
西山さん 老後資金の準備としては、老後がまだ遠い40〜50代の方であれば、まずNISA、もしくはiDeCoを始めていただくとよいかなと思います。どちらか迷ったら、先にNISAがおすすめです。
少額で始めて、慣れてきたら積立額を増やしていく。時間が長ければリスクを抑えることにつながりますので、一部を投資でじっくり準備していくのがよいかなと思います。

飯作さん この本でも第4章で、いままであまり踏み込まなかった「増やす・投資」についての内容も入れていて。投資って怖そう・難しそうという方も多いと思うんですけど、そういう方にもわかりやすい誌面で、何をどうしたらいいかを解説しています。
先生は投資初心者にはNISAがおすすめということでしたが、こういう心もちでいれば少しずつやってもいいかな、逆にこうすると危ないよというアドバイスはありますか。
西山さん 投資をして「しなきゃよかった」「失敗した」という方は、大体2パターンいらっしゃいまして。
ひとつ目のパターンは、詐欺に遭ってしまうこと。信頼できる機関ではなく、たとえばSNSで「絶対に増えますよ」などと誘われてお金を預けてしまうケースです。
ふたつ目が、無茶をしてしまう。「増えるらしいからたくさん入れよう」と一気に大きな額を投じてしまうパターンです。
もし、株価がずっと上がり続けるものならよいですが、そんなことはなく、相場は上下に動くものです。下がったときに元本割れになり、「やらなければよかった」と損切りをして「もう投資はしたくない」と失敗に終わるパターンです。
それを避けるためには、投資先を分散させて、少しずつ定期的に買うようにする。そして、怪しいところは避けて、たとえばネット証券や対面型の証券会社など、信頼できるところで始めていただく。
月1000円から始めている方で「やらなきゃよかった」とおっしゃった方は聞いたことがないので、少額で少しずつ、信頼できるところで始めるのがおすすめです。
飯作さん 自分の生活を見直して、余剰資金のなかで、人に急かされないように信頼できる金融機関でコツコツと、というのがやっぱり大事ですね。
西山さん はい、そうですね。
質問④50代後半です。貯蓄がうまくいきません。おすすめの貯蓄方法は?
西山さん 50代後半ということで、ご自身やご家族の定年の時期も、少しずつ気になるころかと思います。
でもいまはまだ収入がある現役時代ですから、貯蓄にはいろいろな方法があるので試してほしいです。「支出を減らす」ことに加えて、「すでにある貯蓄を増やす」ことも考えてみてください。
いまは金利が少し上がってきているので、たとえばネット銀行の高めの定期預金に預け替えるのも一案です。最近では1年定期の金利が1.25%ほどと比較的高い水準の定期預金もあります。大手銀行の普通預金では0.3%ほどなので、それに比べると少し増えます。そういうところを活用いただくとよいですね。
また、個人向け国債というものがありまして、1万円単位で買えます。購入後1年間は解約できませんが、「変動金利型」を選ぶと、金利が上がれば一緒に金利が上がっていきます。「10年物」といっても10年たつ前に中途解約ができて、中途解約の際には直近2回分相当の利子が差し引かれますが、元本割れの恐れはありません。
こういったものを組み合わせていただいてもいいですし、月1000円ずつでもNISAを試してみるなど、いろいろな合わせ技をしていただけるとよいかなと思います。
※記事中の内容は2026年7月8日時点の情報です
次回は、NISAやiDeCo、住宅ローンやポイント管理の考え方などの質問にお答えした内容です。どうぞお楽しみに!
〈イラスト/祖父江ヒロコ〉
西山美紀(にしやま・みき)
ファイナンシャルプランナー、ライター。単に貯蓄額を増やすのではなく、潤いのある毎日のためのお金のため方、使い方、増やし方を発信中。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)などがある。https://www.nishiyamamiki.jp/
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日々膨らむお金の不安。でも、いまの暮らしを長く楽しみたい。
そんな不安を解消し、暮らしを長く楽しむためには、まずはお金の出入りを整理して、お金と暮らしの見通しを付けることが第一歩です。
暮らしを楽しみながらできる、「節約」「貯蓄」「増やす」の「コツ」と「かたち」の最新のお金事情をから分かりやすく解説。
お金は大切なことに使い、そうでない無駄遣いは極力抑える。そんなメリハリをつければ、暮らしを楽しみながら節約できて、お金も貯まります。いまは、投資でお金を増やすという選択も大切です。
そんな、
◇お金を「節約」して「整理」する
◇無理なく「貯め」て
◇一歩進んで「増やす」
までを第一歩から分かりやすく紹介。
◎近藤麻理恵さんのお金と暮らしの向き合い方
◎美濃羽まゆみさんや山下りかさんなど4人方の、暮らしを楽しみながらできる節約術
◎ワタナベマキさんの素材を使い切るレシピ
◎広瀬裕子さん、柳沢小実さんの無理なくお金を貯める習慣
◎節約オタクふゆこさんの初心者も真似できるお金の増やし方
など、たっぷりの内容をお届けします。
目次
近藤麻理恵さん
お金とのつきあい方は、暮らしとの向き合い方
第1章 心地よく続く私の節約のかたち
節約を心地よく1 美濃羽まゆみさん|むだな買い物をなくし、暮らしを豊かに整えて
節約を心地よく2 望月早苗さん|お気に入りさえあれば安心。定番が支える節約と心のゆとり
節約を心地よく3 山下りかさん|DIYで修繕した一軒家で自然の恵みとともに暮らす
節約を心地よく4 山戸ユカさん|その土地の恵みを生かし、むだを出さずに循環させる
第2章 不安を手放すお金と暮らしの整え方
まずは現状を把握しよう お金の整理整頓術
気持ちよくお金が使えるようになる 正しい家計管理のための心得
シェアする、つなぐ お金とものの巡らせ方
ワタナベマキさん|むだを出さずにおいしく節約野菜丸ごと使い切りレシピ
第3章 無理なくできる自然とお金が貯まる習慣
無理なく貯める1 広瀬裕子さん|重たいものは手放し、ささやかでも着実な備えを
「貯蓄サイクル」で増やす習慣 「貯まる」体質に、いまから変える方法
使っていいの? 貯めるべき? 世代別、お金とのつきあい方
無理なく貯める2 柳沢小実さん|楽しみながらコツコツと気持ちのいいメリハリを
第4章 これからは「増やす」ことも大切な選択
節約オタクふゆこさん|「怖そう」「難しそう」という人に教えたい私のお金の増やし方
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