• 「これがあるだけで暮らしが快適になる、心がはずむ」そんな道具に出合ったことがありますか? "シュパッと"一気にたためる「Shupatto バッグ」、かわいらしくて機能的な「おさかなスポンジ」など、機能性とデザイン性に優れた製品を届ける生活雑貨メーカー「マーナ」は、まさにそんな暮らしを変える道具を生み出し続けるヒットメーカー。そこで「マーナ」の本社を訪ね、商品開発担当者に、ものづくりへの想いとロングセラーを生み出す裏側について話を聞きました。

    独自の開発スタイルで、暮らしを“いいほうへ”変える道具を生み出す

    編集部が訪れたのは、機能性とデザイン性を兼ね備えたユーザー想いの商品を届ける、生活雑貨メーカー「マーナ」。機能性と使いやすさで人気の「おさかなスポンジ」をはじめ、生活を彩る数々のロングセラー商品を生み出すヒットメーカーでもあります。

    画像: 「おさかなスポンジ」は、今年で28周年を迎えるロングセラー商品

    「おさかなスポンジ」は、今年で28周年を迎えるロングセラー商品

    「マーナ」といえば、かゆいところに手が届く、暮らしに役立つキッチンツールが人気。「おさかなスポンジ」のほかにも、その名のとおり、傷が付きにくくきれいが続く「傷がつきにくいまな板」や、ごはんをおいしく解凍できる「極 冷凍ごはん容器」など、愛用している方も多いのではないでしょうか。

    画像: 定番人気のキッチンツール。モノトーンのカラーがどんなキッチンにもなじむ

    定番人気のキッチンツール。モノトーンのカラーがどんなキッチンにもなじむ

    今回お話を聞いたのは、キッチンツールの中でもロングセラーの「調味料ポット」の生みの親であり、開発部マネージャーを務める谷口諒太さん。一風変わった開発スタイルや、開発の裏側をお聞きしました。

    画像: 創業150年超「おさかなスポンジ」で人気のマーナに聞く、暮らしに役立つものづくり。ロングセラーは“日々の困りごと”から生まれる|天然生活のいいものレポート

    教えてくれた人:「マーナ」開発部マネージャー 谷口諒太さん
    「マーナには、自由に企画ができる柔軟性があって。皆さんに喜んでもらえる製品を開発したいと日々奮闘しています」

    何をつくっても自由。使い手を大切にした製品づくり

    「『マーナ』では、製品開発担当とデザイン担当が分かれておらず、プロダクトデザイナーが企画とデザインの両方を手がけるのが大きな特徴です。しかも、デザイナーはキッチンツール、掃除道具といったカテゴリーに縛られず、全員、何をつくっても自由なんです。たとえば『家電をつくりたい!』といってもOK。もちろん戦略などはしっかり詰めますが、制限はしていません。自分で発案したからこそ、熱意をもって取り組めますから」

    縛りがないからこそ、規定にとらわれず自由な企画が生まれると話す谷口さん。そのアイデアはどのように生まれてくるのでしょうか。

    「企画を立てるときは、“日々の困りごと”から考えることが多いですね。日常生活で『これがこうだったら使いやすいのに』と感じるところからスタートします。その思いつきが正しいか検証を重ね、『これが実現したら喜ばれる商品になる』と確証が持てたら、はじめて企画として立ち上げます」

    画像: 「『妥協しない』というのが、社長の理念。開発期間を延長してでも、お客さまに喜ばれる品をつくるという姿勢で取り組んでいます」と谷口さん

    「『妥協しない』というのが、社長の理念。開発期間を延長してでも、お客さまに喜ばれる品をつくるという姿勢で取り組んでいます」と谷口さん

    「開発をスタートさせたら、社内でユーザビリティ調査をします。商品ごとに設定したコンセプトに対し、数十人ほどのモニターに評価してもらいますが、コンセプトのほかに当たり前に聞いているのが、使い心地です。『マーナ』では、とくに日常で使いやすいかどうかを重視しています」

    「『いい」という評価を99%得ても、『よくない』という意見が1%でもあって、その意見が納得できるものであれば、修正をしていきます」と谷口さん。細かい点までモニターの声を聞いて商品に落とし込むことを心がけているそうです。

    「たとえば僕が担当した『調味料ポット』は、ふだん料理をする際に思いついたものですが、調味料入れを使っていてふたがよく外れたり、中に入れた塩がカチカチに固まったりするのがストレスでした。ユーザビリティ調査では、『ふたをしっかり閉めて湿気を防ぎたい』『ふたを簡単に開けたい』という意見があがって。この相反する条件をクリアできたら、いい商品ができると考えたんです」

    画像: 「調味料ポット」は、シリコーンゴムのパッキンでしっかり閉まり湿気を防ぐ。しかも、ワンタッチで開けられる優れもの

    「調味料ポット」は、シリコーンゴムのパッキンでしっかり閉まり湿気を防ぐ。しかも、ワンタッチで開けられる優れもの

    「そこで、手前のボタンを押すと、ボタンがふたを持ち上げて自動で開くという仕組みを思いつきました。ただ、その仕掛けを実現するためのボタンの大きさや角度などを探るのに、とても苦労しましたね」

    画像: 「ザルボウル」の開発では、ザルとボウルの役割を徹底的に見直し。「樹脂製のザルは丸い穴のあいたものや生産性を重視したものが多く、意外と水切れが悪くて。このザルはスリットの配置や断面形状にこだわり、効率的に水が切れます」と谷口さん

    「ザルボウル」の開発では、ザルとボウルの役割を徹底的に見直し。「樹脂製のザルは丸い穴のあいたものや生産性を重視したものが多く、意外と水切れが悪くて。このザルはスリットの配置や断面形状にこだわり、効率的に水が切れます」と谷口さん

    「デザインはエンジニアと二人三脚で行い、量産したときに安定した品質を保てるよう徹底して研究します。というのも、一般的にはデザインが完成したら製造を請け負うメーカーさんにお任せすることが多いと思うのですが、『マーナ』は自社工場をもたないため、設計の責任はすべてこちら側にあるとより強く考えています。デザインといっても、それほどキラキラした世界ではなく、けっこう泥臭いんです(笑)」

    「マーナ」の売り上げランキングを聞いてみました

    【マーナ 売り上げランキング】
    2025年7月~2026年6月末の公式ECサイトにおける結果 ※数量順

    <総合>
    1位 極 冷凍ごはん容器
    2位 調味料ポット
    3位 おさかなスポンジ
    4位 保存容器
    5位 Shupatto アンブレラ

    <キッチンツール部門>
    1位 傷がつきにくいまな板
    2位 ザルボウル
    3位 つかみやすい菜箸
    4位 すくいやすいお玉
    5位 つかみやすいトング

    「調味料ポット」が総合2位にランクイン! 長く愛されているのがわかります。

    キッチンツールでは、調理をスムーズにする使い勝手にこだわったアイテムがずらり。ぜひチェックしてみてください。

    〈撮影/星 亘 取材・文/諸根文奈〉

    <取材協力>

    マーナ

    https://marna.jp/

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