• 60代を迎えた料理応援家の本多理恵子さん。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、「きゅうりとなすの塩もみ」のお話。ほんの少しの塩と酢だけで、時が止まるおいしさ。ぜひお試しください。

    結局これが一番ほっとする味

    簡単すぎてご紹介するのも気が引けますが、先日まったく違う料理の材料としてつくった塩もみをつまみ食いしたところ、あまりにもおいしすぎて一瞬時間が止まりました。まさに「シンプル・イズ・ベスト」でした。

    あれこれ味を加えて複雑にすることもできますが、あえて塩と酢だけをほんの少し使ったこの塩もみは、野菜本来の甘さを改めて感じることができます。

    今回は薄切りにしましたが、3mm程度の厚さに切って食感を楽しむのもありだと思います。

    その日の気分によって、塩や酢を少し足したり、しょうゆをたらしたり。ごま油や鷹の爪の輪切りを加えて、違った味へと変化させることも可能です。そんな「味の余白」が楽しめるのも、最小限の味つけにとどめておくからこそだと思います。

    画像: 結局これが一番ほっとする味

    調味料はぜひ「おいしいと感じる」ちょっとよいものを、「いつもより控えめに」使ってみてください。きゅうりもなすも味の主張がほとんどない野菜ですが、その奥にある「甘さ」にハッとさせられます。

    箸休めとしてそのままいただいたり、お茶漬けの具にしたり。私は夏によく食べるカレーのお供として福神漬け代わりに重宝していました。

    塩もみは全体のかさが減るので、サラダより野菜がたくさん摂れますし、ごはんに混ぜても、カレーと合わせてもよく合います。

    きゅうりは体の水分を外に排出してくれる役割もあるので、足のむくみが気になる最近は積極的に食べるようにしています。

    夏野菜が余っていたら、ぜひつくってください。消費の目安は冷蔵保存で3日以内に食べきってください。倍量でつくっても、あっという間に食べきってしまいます。

    「きゅうりとなすの塩もみ」のつくり方

    画像: 「きゅうりとなすの塩もみ」のつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    ● きゅうり1本
    ● なす1個
    ● 塩小さじ1/2
    ● 酢小さじ1/2
    画像: 材料(つくりやすい分量)

    つくり方

     なすは薄切りにしてさっと水にさらして、水けをきる。きゅうりは薄切りにする。

    画像1: つくり方

     ボウルになすときゅうりを入れ、塩をまぶす。

     15分ほどおいて水分が出てきたらよく絞り、酢をあえる。

    画像2: つくり方
    画像3: つくり方



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。

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    ● Voicy:@cafe.rietta
    ● ブログ:https://ameblo.jp/caferietta/

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