• 片づけたのにまた散らかってる。家族が適当に戻すからぐちゃぐちゃ、「あれ、どこ?」がなくならない、そんなお悩みはありませんか。23年間で13回の引っ越しを経験した整理収納アドバイザー吉開景子さんから、住まいが変わってもきれいをキープしてきたコツを教えていただきました。大切なのは「ちょっとの手間」をなくすこと、です。

    「ちょっとの手間」をなくす方法1
    よく使うものは、使う場所の近くに

    画像: 「ちょっとの手間」をなくす方法1 よく使うものは、使う場所の近くに

    使ったものを元に戻そうと思ったけれど、「ちょっと手間だな」と感じたこと、ありませんか?「あとで戻そう」と使った場所にそのまま置いてしまうのは、経験がある方もいるのではないでしょうか。

    散らかりやすいものとしてご相談が多いのは、ペンやはさみなどの文房具。「あとで見るから」と、テーブルに置いたままのお便りや郵便物。洗濯するほどでもない、脱いだ服、通勤バッグやランドセル、遊んだあとのおもちゃなど。

    以前は、わが家でもテーブルの上にものが置きっぱなしになることが多く、イライラすることもありました。しまう場所は決めていたのに、なぜか片づかない。郵便物と文房具はキッチンカウンターの上、体温計は薬の引き出しの中、リモコンはテレビの横……。

    なんで片づかないんだろう? と考えていたら、使う場所から少し離れていることに気がつきました。そこで、よく使うものは、使う場所の近くに置くことに。

    ◎小ものや紙類はテーブル下のワゴンへ

    画像1: ◎小ものや紙類はテーブル下のワゴンへ

    わが家では、とくにダイニングテーブルの上はいつもスッキリさせておきたいので、テーブルの下にキャスター付きのワゴンを置くようにしました。

    画像2: ◎小ものや紙類はテーブル下のワゴンへ

    上段には、リモコン、ティッシュ、文房具、体温計など、よく使うものを。

    画像3: ◎小ものや紙類はテーブル下のワゴンへ

    中段と下段には、すぐには見れない郵便物や書類を、大きさ別に分けて入れています。時間のあるときにまとめて見ることにして、ダイニングテーブルの上には置きません。

    使いたいときは、すぐ取れる。使い終わったら、ワゴンへ。

    戻す場所を、使う場所の近くに変えただけで、片づけるのもラクになり、テーブルの上にものが残ることもぐっと減りました。

    「ちょっとの手間」をなくす方法2
    使う人が、使いやすい場所に

    かばんって、帰ってきたらどこに置いていますか? 床に置いたり、ソファに置いたり。「とりあえず、ここ」と置いているうちに、あちこちに置くようになってしまうこと、あるのではないでしょうか。

    ◎夫のかばんは椅子の横、私のかばんはクローゼットへ

    画像: ◎夫のかばんは椅子の横、私のかばんはクローゼットへ

    わが家では、夫のかばんはリビングの椅子の横、私のかばんはクローゼットに置いています。

    私は、服とかばんを同じ場所に置きたいタイプ。仕事によってかばんや中身を入れ替えるので、クローゼットにまとめています。

    一方、夫は家でも仕事をすることが多く、かばんを何度も使います。以前は、夫の仕事かばんをリビングに置きたくなくて、隣の和室に置いていました。着替えも和室だったので、そこに置けばいいと思っていたんです。

    でも、リビングで仕事をする夫からすると、かばんを使うたびに和室まで取りに行くのは、やっぱり面倒だったようで。

    そこで、いつも帰ってきてからかばんを置くリビングの椅子の横を定位置にしました。思ったほどジャマにならず、土日に来客があるときだけ和室へ移動します。いまでは、椅子の横のかばんは、夫のことが大好きなオカメインコのあずきの、お気に入りの場所にもなっています(笑)。

    収納は、片づけがいちばん苦手な人に合わせるとうまくいくと思っています。わが家では、それが夫です。

    いつも置く場所が、その人にとって「置きやすい場所」。だれが、いつ、どこで使うのか。家族の動きを観察すると、ちょうどいい置き場所が見えてきます。

    「ちょっとの手間」をなくす方法3
    使う人が、迷わないように

    「お母さん、〇〇どこ?」家族から聞かれること、ありませんか? わが家はよく聞かれていました。引っ越しが多かったので、収納場所も変わることが多く、いつの間にか「お母さんに聞けばいい」になっていたようです。

    23年間で13回の引っ越しをしてきたわが家では、住まいが変わるたびに収納場所も変わります。

    私にはわかっていても、家族にとっては「どこ?」となることもありました。基本的に使う場所の近くに使うものを収納しているので、開ければわかります。それでも、収納場所を変えたばかりのものや、たまにしか使わないものは「どこ?」と聞かれます。

    そこで、収納場所を変えたら、家族にも必ず共有するように。私が家にいないときも、「〇〇のここ」と伝えればOKです。家族が迷わず使えて、戻せることも、散らかりにくさにつながります。

    ◎“見えない収納”はラベリングでわかりやすく

    画像1: ◎“見えない収納”はラベリングでわかりやすく

    小分けにスッキリ収納しても、使うときに何がどこに入っているかわからなければ、探すのも戻すのも“ちょっとの手間”になります。

    家族が使う収納は、何が入っているかわかるように。わが家では、収納棚の中も、パッと見てわからないところにはラベルを貼っています。

    画像2: ◎“見えない収納”はラベリングでわかりやすく
    画像3: ◎“見えない収納”はラベリングでわかりやすく

    子どもでもわかるように。何度も「あれ、どこ?」と聞かれないように。家族が自分で探して、自分で戻せることを大切にしています。

    片づけの目的は、「いつもきれい」じゃなくていい

    片づけても、また散らかる。そのたびに「また片づけなきゃ」と思うのは、疲れてしまいますよね。でも、片づけの目的は、いつも何もないきれいな家にすることだけではありません。

    探す時間が減る。家族が自分で、使ったものを戻せる。やりたいことをすぐ始められる。そんなふうに、毎日の暮らしが少しラクになることも、片づけの大切な役割です。

    だから、まずはひとつ。散らかりやすいものを見つけて、「これ、ここにあったらラクかも?」と考えてみませんか。

    吉開さんの「ちょっとの手間」をなくす3つの工夫

    ☑ よく使うものは、使う場所の近くに置く
    ☑ 使う人が、使いやすい場所に置く
    ☑ 家族が、迷わないようにする

    まずは「散らかるものを使う場所、使う人を観察する」ことから

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    画像: 片づけの目的は、「いつもきれい」じゃなくていい

    吉開 景子(よしがい けいこ)
    整理収納アドバイザー。23年間で13回の引っ越し経験を生かし、整理収納だけでなく、防災や家具配置まで含めた住まいづくりを提案している。ルームスタイリスト・プロ認定講師、防災備蓄収納1級プランナー。延べ数百件以上の家庭をサポート。
    インスタグラム:@kurashiirodori.kei
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