• あわただしかった昼間の疲れをいやし、心と体をリセットする夜時間。新しい日を気持ちよく迎えるために、夜はどんな風に過ごしていますか? 今回は、料理家・中川たまさんの、明日が整う「夜の時間割」を拝見します。
    (『天然生活』2025年10月号掲載)

    「おつかれさま」と、その日を気持ちよく手放す

    実は中川さんは、オンオフの切り替えが苦手だそう。

    以前はそれを気にしていましたが、効率よくオフにならないのもまた、自分らしさ。瞬間的に切り替わらなくても、傾斜をつけてゆっくりと、心地いい状態にたどり着けばいいのだと悟りました。

    中川たまさんの「夜の時間割」

    18:00 お茶の時間
    19:00 夕ごはん
    21:00 朝ごはん用の粉ものの仕込み
    22:00 おやつづくり
    22:30 入浴、ストレッチ
    23:00 アイロンがけ
    23:30 猫と遊ぶ
    24:00 就寝

    18:00ハーブを加えたルイボスティーでリラックス

    夕方の仕事終わりに一杯、夕食の後にまた一杯。以前はカフェインの入ったものを飲むこともあったけれど、最近は、夕方以降に口にするものには気をつけています。

    「できるだけスムーズに眠りにつきたいので、早めの時間からカフェインレスに切り替え。夜遅い時間には、安眠を誘う効果のある牛乳を少し入れるのもおすすめです」

    画像: ハーブは庭で収穫できるものを、季節に合わせてたっぷり使う

    ハーブは庭で収穫できるものを、季節に合わせてたっぷり使う

    画像: 寝る前には牛乳がおすすめ、とアーユルヴェーダで学んで習慣に

    寝る前には牛乳がおすすめ、とアーユルヴェーダで学んで習慣に

    21:00朝ごはんのスコーンの生地づくり

    「明日の朝ごはんのパンがない」、そんなときには、発酵の必要がないスコーンの生地を仕込んでおきます。

    「仕事ではないので計量はせず、ざっくりと。とびきりおいしくつくれても、レシピを残していないから一期一会の味です」

    焼きたてを味わえるのが、家のお菓子のいいところ。目覚めるのが楽しみになる、明日への準備です。

    画像: 夜ならではの、自分と家族のためだけのお菓子づくり。仕事の責任感を忘れて、自由な配合で楽しむ

    夜ならではの、自分と家族のためだけのお菓子づくり。仕事の責任感を忘れて、自由な配合で楽しむ

    22:00固めるおやつは夜のうちに

    ふと食べたくなる冷たいおやつ。はじめからつくるとなると、でき上がるころには“食べたい気分”は消えてしまうのが常だから、準備は夜のうちに。

    「材料は、そのとき家にあるもので。残っている果物を使ったり、消費期限が迫っている卵や牛乳を使ったり」

    こちらもスコーンと同様に計量はせず、気の向くままに手を動かします。

    画像: 「おいしく食べ切れるうちに」と、夜のお菓子は、時に贅沢な配合になってしまうことも

    「おいしく食べ切れるうちに」と、夜のお菓子は、時に贅沢な配合になってしまうことも

    22:30良質な睡眠のためのストレッチ

    夜、目が冴えない程度の軽い運動をするのが、快適な睡眠には効果的。

    「寝る前に、体をグーッと伸ばすと気持ちがいいんです。鍛えるというより、全身をほぐし、ゆるめるイメージでのんびりやっています」

    とくに鎖骨の下をほぐすとよく眠れると聞き、これも実践。「巻き肩の矯正にも効果があるらしく、意識して続けています」

    画像: 料理の仕事では、つい前屈みの姿勢に。後ろに横に、思い切り伸ばして解放

    料理の仕事では、つい前屈みの姿勢に。後ろに横に、思い切り伸ばして解放

    23:00明日のエプロンをアイロンがけ

    翌日に料理の仕事があるときは、エプロンをアイロンがけ。ちなみに仕事以外では、エプロンをつけません。

    「実はエプロン以外の服は、アイロンの必要のないものばかり。それもあって、アイロンを使うときは、ちょっと背筋が伸びるんです」

    アイロンを使うとき=仕事の準備を整えるとき。明日の朝、あわてないようにの準備です。

    画像: エプロンのシワが伸びていると、仕事にも清々しい気持ちで取り組める

    エプロンのシワが伸びていると、仕事にも清々しい気持ちで取り組める

    23:30猫がひざにのってくれる

    そろそろ、寝室に向かう時間。そんなタイミングを見計らって、愛猫・しろこがひざにそっとのってきます。

    「しろこは17歳。地域猫として10年ほど暮らした後、6年ほど前からわが家の猫に」

    実は中川家、しろこがひざにのったなら、そこからはもう無制限のふれあいタイム。しろこが満足するまでなでるのがルールです。

    画像: しろこは、構ってほしいときには鳴き声でしっかりアピールするタイプ

    しろこは、構ってほしいときには鳴き声でしっかりアピールするタイプ



    〈撮影/大森忠明 取材・文/福山雅美〉

    中川たま(なかがわ・たま)
    神奈川県・逗子で夫と長女と猫1匹で暮らす。自然食品店勤務後、子を持つ母3人でケータリングユニット「にぎにぎ」を結成。その後独立し料理の道へ進む。旬の食材を使い、シンプルな手順で味わいを引き出すレシピが好評。著書に『せいろで日々ごはん』(家の光協会)など。
    インスタグラム@tamanakagawa

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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