• 発酵の知恵と工夫を日々の暮らしに取り入れている薬膳・発酵料理家山田奈美さんに、「発酵暮らし」で大切にしている5つのことを教えてもらいました。
    (『天然生活』2025年10月号掲載)

    山田さんの発酵暮らし 01
    ぬか床は毎晩混ぜて育てる

    毎日向き合うことで、状態の違いにすぐ気づき、ぬかを足すなどの面倒も的確にできます。

    山田家は古民家で風通しがいいので、夏でも常温保存ですが、暑い時季は冷蔵でも。

    画像: ぬか漬けは、トマトやアボカドなど旬の野菜を自由に。「わが家の畑では、きゅうりが大豊作。夏場はせっせと漬けています」

    ぬか漬けは、トマトやアボカドなど旬の野菜を自由に。「わが家の畑では、きゅうりが大豊作。夏場はせっせと漬けています」

    山田さんの発酵暮らし 02
    具材は季節や体の声に合わせて。1日1杯、味噌汁を飲む

    どの時季も、旬の野菜を入れた味噌汁を味わいます。

    「夏場は塩気の強い赤味噌を、冬場はやわらかくまったりした味わいの白味噌を選ぶなど味つけも変えて。味噌汁1杯で、季節を感じられるように心がけています。上にのせる薬味も、みょうがや青じそ、長ねぎなど、季節で変わっていくので飽きることはありません」

    画像: 夏は体の熱を冷ますなすや、気を補うかぼちゃを具材にすることが多い

    夏は体の熱を冷ますなすや、気を補うかぼちゃを具材にすることが多い

    画像: 自家製味噌は、豆や塩の種類、配合を変え、実験のように楽しむ

    自家製味噌は、豆や塩の種類、配合を変え、実験のように楽しむ

    山田さんの発酵暮らし 03
    お手製の発酵調味料で食材のうま味を引き出す

    冷蔵庫にも戸棚にも、小びんがたくさん。自家製調味料は、少量仕込んでは使いきる、を心がけています。消費期限があるものも、継ぎ足しながらずっと使い続けられるものなどさまざま。

    「味わい深い発酵調味料は、素材にかけるだけでも簡単に一品が完成するので、料理の手間がかかりません、数種類常備しておくと楽ですよ」

    画像: トマトケチャップ、オイスターソース、中濃ソースなどバラエティ豊かに

    トマトケチャップ、オイスターソース、中濃ソースなどバラエティ豊かに

    画像: トマト麹は、カレーやシチューの隠し味に。味わいが一気に深まる

    トマト麹は、カレーやシチューの隠し味に。味わいが一気に深まる

    山田さんの発酵暮らし 04
    体を冷やしすぎない発酵食品のひんやりおやつ

    おやつも発酵を心がければ、いっそうすこやかな生活に。暑い時季に家族で楽しむのは、イタリアの「カッサータ」を思わせる一品。

    「30分ほど水きりした豆乳ヨーグルトに、ココナッツミルク大さじ2とドライフルーツ、ナッツを混ぜて、凍らせます。甘味は大さじ1程度のはちみつで」

    乳製品を使わず、さっぱりと軽やかです。

    画像: ドライフルーツとナッツは好みで2~3種、合わせて大さじ2ほどを

    ドライフルーツとナッツは好みで2~3種、合わせて大さじ2ほどを

    画像: つくるときは浅い容器を。凍るまでに時間がかからず、カットしやすい

    つくるときは浅い容器を。凍るまでに時間がかからず、カットしやすい

    山田さんの発酵暮らし 05
    食材がわが家の薬箱。目が疲れたら、クコの実を

    ちょっとした疲れなら、発酵食品の力で解決。

    「どれも漬け込むだけの簡単なものばかりです。もともと目にいいといわれているクコの実は、黒酢につけるとやわらかに。黒酢にもほんのり甘味が移っておいしくなります。冷えを感じたら、らっきょうを。血のめぐりを促したいときは、黒豆黒酢がおすすめですよ」

    画像: 食べものがもつ力を知っていれば、おいしくすこやかに毎日を過ごせる

    食べものがもつ力を知っていれば、おいしくすこやかに毎日を過ごせる

    画像: 乾燥していたクコの実が、黒酢の水分でふっくらしたら食べ頃

    乾燥していたクコの実が、黒酢の水分でふっくらしたら食べ頃



    〈撮影/林 紘輝 取材・文/福山雅美〉

    山田奈美(やまだ・なみ)
    「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事。薬膳の道へ進む。「食べごと研究所」主宰。神奈川・葉山の「古家1681」で開催されるワークショップや料理教室が好評。薬膳を取り入れたレシピも紹介した『山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(扶桑社)も話題に。著書に『簡単。なのにちゃんと薬膳』(家の光協会)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    『別冊天然生活 山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(山田奈美・著/扶桑社・刊)

    画像: 1日1杯の味噌汁から始める「かんたん発酵生活」5つの工夫。薬膳・発酵料理家の山田奈美さんが“毎日続ける”すこやかな暮らし

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    ◆築100年の古民家でいそしむ、穏やかで心地よい「手仕事」を楽しむ暮らし◆

    春は里山の山菜をいただき、夏はトマトやきゅうりをせっせと加工。

    秋は栗や銀杏を拾い、冬は100本の大根を干してたくあんづくり。

    季節のリズムに合わせた日々は、忙しいけれど、穏やかで心地よく豊かだと薬膳・発酵料理家の山田奈美さんは話します。

    神奈川県・葉山の古民家に暮らす山田さんの、四季折々の手仕事や自然のお手当てなど、暮らしにまつわるあれこれを楽しめる1冊です。

    【目次】
    ・住まいは築100年の古民家
    ・いつか完全な「自給自足」を目指して
    ・薬膳を取り入れた食事づくり
    ・地域とつながる毎週月曜日の「たたき」

    ● 第1章 春の芽吹き、夏の彩りを楽しむ、手仕事レシピ
    ● 第2章 手づくり調味料とお手当て、長年愛用している道具たち
    ● 第3章 樹木が色づく秋、寒さを増す冬を楽しむ、手仕事レシピ



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