• 仕事や子育てなど、いくつもの役割を担いながら毎日を過ごす「hue(ヒュー)」ディレクターの二階堂綾さん。自分のためにお茶をていねいに淹れ、楽しい番組を見聞きして笑う。自分を後回しにせず、心をすこやかに保つために続けている習慣を教えていただきました。
    (『天然生活』2025年10月号掲載)

    自分のための時間をつくり毎日をよどみなく

    子育てのかたわら、革ブランド「hue」を立ち上げ、アップサイクルも意識したものづくりに取り組み、その一方で、2024年からは、手習いやお話会を通して同志が気軽に集える「くさぶえ」という場づくりも行っている二階堂綾さん。

    公私にわたり、お忙しそうなご様子ですが、その表情はすっきり軽やか。疲れ知らずのわけは、毎日の「ちょこっとケア」にあるようです。

    「20代のころは仕事もプライベートも勢いでどうにかなっていたのですが、30代になると、自分の内側と向き合わなくてはどうにも乗り越えられないことが増えてきて。何がしんどいのか、その大元である原因を突き止め、自分を見つめ直すような心の掃除をしたことをきっかけに、自分の心身を根本からいやすケアを積極的に取り入れるようになりました」

    お灸や漢方療法などは、そのひとつ。瞑想やストレッチなどと共に、心身の調子を整える手段として、二階堂さんの日常に欠かせない習慣になっています。また、40代を迎えてからは、新たな習慣が仲間入り。それは、自分のためにお茶を淹れるということ。

    「中国茶を習い始めたとき、わずか数分のことなのに、そのわずかな時間すら持てていなかったことにハッとして。茶葉にいろいろな健康効果があるのも魅力的ですが、自分のために何かをするという行為自体にいやされるところもあるのではないかと感じています」

    公の場での顔はもちろん、母として、妻としてなど、人はだれでもいろいろな役割を担いながら毎日を過ごしていますが、軸となるのは、自分自身。

    「自分をないがしろにしてしまうと、そのしわ寄せがどっと押し寄せてしまうものではないでしょうか。反対に自分が元気だと、自然と動のエネルギーが満ちてくる。毎日を心地よく循環させるためにも自分をケアすることって大事だと思うんです。意識的に自分と向き合う時間を持って、心の声を聞く。そうすると現実がどんどん動いていくような気がしています」

    カフェインレスのお茶を楽しむ

    画像: 境知子さん作の小さな急須が夜の一杯にちょうどいい。花茶を淹れるときはガラスの急須を使ったりも

    境知子さん作の小さな急須が夜の一杯にちょうどいい。花茶を淹れるときはガラスの急須を使ったりも

    お茶は何種類かを常備。

    「体調や気分に合わせて飲むものを決めています」

    この日は、ルイボスティーをメインにナツメ、ダマスクローズ、カモミール、ホーリーバジルがブレンドされた薬膳茶をセレクト。

    「ナツメはほんのり甘みがあるので、頭が疲れたなというときにぴったり。やさしい甘味が脳を満足させてくれます」

    画像: お茶の香りが気分転換に最適

    お茶の香りが気分転換に最適

    「家事や頼まれごとなどのやるべきことを終えたあと、一杯でいいから、ていねいに淹れてゆっくり飲む。その一連の動作がいやしになっています」

    楽しい番組を見聞きする

    画像: 春風亭一之輔さんのファン。ドリプラジオもよく聞くそう

    春風亭一之輔さんのファン。ドリプラジオもよく聞くそう

    以前はテレビのお笑い番組をよく見ていたという二階堂さん。

    「リビングにテレビを置かなくなってから爆笑することがなくなったなと気づき、YouTubeやラジオで楽しい番組を見聞きするように。とくにラジオは家事をしながら聞けるのが便利で大笑いすると気持ちがすっきり。ストレス発散になっています」



    <撮影/星 亘 構成・文/多田千里>

    二階堂 綾(にかいどう・あや)
    夫と小学生の娘との3人暮らし。2018年に「hue(ヒュー)」を立ち上げ、革小物の製造・販売を開始。2024年からは「くさぶえ」を主宰し、不定期の手習い場やお話会などを企画している。
    インスタグラム @aya_nikaido

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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