• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。今回は、思い描いていた「おしゃれな部屋」とは少し違う、猫たちと一緒につくったわが家のインテリアのお話です。

    猫と一緒につくる、わが家のかわいいインテリア

    「猫が乗る前提」で飾る

    猫が届く棚には、割れ物や倒れやすいものを置かず、木製や布製など軽くて安全なものを。何も置かず「猫を飾る棚」にしてしまうのも立派な選択です。

    猫用品も、隠さずインテリアの一部に

    猫ベッドや爪とぎは、部屋になじむ素材や形を選ぶと、生活感ではなく「猫と暮らす景色」になります。

    猫のお気に入りの場所を中心に考える

    窓辺に小さな台を置いたり、棚の一段を空けたり。猫が好きな場所を最初からつくっておくと、人間のものとの奪い合いも少し減ります。

    洗える布ものを味方につける

    ソファや椅子には、洗いやすいブランケットやカバーを。毛や汚れを気にしすぎず、季節ごとに柄を替えれば模様替えも楽しめます。

    「傷がつかない」より「傷もなじむ」を選ぶ

    猫と暮らせば、どうしたって爪あとや毛は残ります。木や籐、少しくたびれても味になる素材は、猫との暮らしによく似合います。

    完璧を目指さない

    少しくらいクッションがへこんでいても、棚に猫が収まっていても大丈夫。それこそが、猫と一緒につくった、世界でひとつのわが家です。

     

    猫たちに「おしゃれ」は、たぶんわかりません。でも、ここなら安心して目を閉じられること。好きな場所で好きな格好をして、のびのび眠れること。そんなことなら、ちゃんと知っている気がします。

    だからわが家のインテリアは、猫たちにも相談しながら。

    人にも猫にも、「ここが好き」と思える家を、これからものんびり育てていけたらと思います。

    ◇ ◇◇ ◇◇


    画像: 完璧を目指さない

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ、大阪在住。作家、家族療法カウンセラー。夫と10匹の元保護猫と暮らす。心の病や生きづらさを抱えるなか、不治の病をもつ一匹の猫との出会いをきっかけに、「命は、生きているだけで愛おしい」ということを知る。以来、生きづらさのなかにある小さな希望を、ノンフィクションや小説、エッセイに綴りつつ、NHKの福祉番組への出演、全国での講演などでも活動。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日』(KADOKAWA)など。

    ◆note:https://note.com/sakiseri

    ◆ブログ「ちいさなチカラ」

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    「ひとりきりでも、揚げたてコロッケはおいしいけれど、絶滅の前夜、恐竜たちは、誰かと何かを食べたのだろうか」
    大阪の片隅。この世界からこぼれそうな人たちが、ふっと息をつけるうらぶれた居酒屋「飛鳥」。

    ・本日のフランス料理「ちくわぶとねぎのグラタン」
    ・自動販売機の50円のカフェオレチューハイ
    ・猫も喜ぶどて焼きオムレツ
    ・裏メニュー「ぐちゃまぜ豆腐丼」

    雑であたたかなごはんと、傷を負った人々の泥臭いぬくもりを描いた、絶望のなかにあるちいさな灯りの物語(全4編)。



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