• 身近な食材を組み合わせて体質に合わせた養生を。薬膳の知恵で小さな不調を整え、毎日の食卓から心と体の健康を取り戻しましょう。今回は薬膳の考え方で8つの体質のうち、冷えを感じやすい「陽虚(ようきょ)体質」の人におすすめの食材と食べ合わせを国際中医薬膳管理師の植木もも子さんが紹介します。
    (『天然生活』2025年11月号掲載)

    「陽虚体質」さんの小さな不調を整える、3つの食材と食べ合わせ

    なんとなく気になる小さな不調。十分な睡眠と軽い運動、そして薬膳の考え方に基づく食事という、バランスのとれた養生が大切になってきます。

    今回は薬膳の考え方で8つの体質のうち「陽虚(ようきょ)体質」の症状別に役立つ食材と、より効果的な食べ合わせを紹介します。太陽と土で育った食材を選ぶのが薬膳のポイントです。

    ▼薬膳の考え方「8つの体質チェック」の記事はこちら

    陽虚体質
    筋肉量が少ないやせ型で体を温める力が足りず、疲れや冷えを感じやすい。冷たい食べものや飲みものは控え、とくに下半身を重点的に温める。体を積極的に動かす。

    画像: 「陽虚体質」さんの小さな不調を整える、3つの食材と食べ合わせ

    体が冷えると腰や節々が痛む → カレー粉

    画像1: 薬膳で不調を整える「冷え」におすすめの食材と食べ合わせ。陽虚体質さんは“ニラや干ししょうが”で体ぽかぽか/国際中医薬膳管理師・植木もも子さん

    体を温める力が弱い陽虚。カレー粉の香辛料は、気と血のめぐりをよくし、体を芯から温めます。炒めものやスープなどアレンジの幅も広いのでいろいろな料理に。ただし、レトルトは避けましょう。

    より効果を高める食べ合わせ
    鶏肉・赤身肉・魚
    鶏肉や赤身肉、魚など消化のよいタンパク質を加え、いも類で消化吸収を高め体力を養いましょう。

    トイレが近い → ニラ

    画像2: 薬膳で不調を整える「冷え」におすすめの食材と食べ合わせ。陽虚体質さんは“ニラや干ししょうが”で体ぽかぽか/国際中医薬膳管理師・植木もも子さん

    トイレが近いのは、体を温める力が弱く腎の働きがにぶっているため。腎臓は毛細血管が多く、冷えやすい臓器です。体を温めてくれるにらを食べて腎の働きを改善。腰を冷やさないことも大事です。

    より効果を高める食べ合わせ
    えび・牛肉・さば
    にらと一緒に米油で炒めて、酒、しょうゆや味噌などで味付けを。塩辛くなりすぎないように注意して。

    おなかを壊しやすい → 干ししょうが

    画像3: 薬膳で不調を整える「冷え」におすすめの食材と食べ合わせ。陽虚体質さんは“ニラや干ししょうが”で体ぽかぽか/国際中医薬膳管理師・植木もも子さん

    おなかを壊すのは陽気の不足が原因ともいわれています。干したしょうがは、生のしょうがよりも体の内側から温める作用が強く、消化を助けてくれます。手軽に使えるしょうがパウダーを活用してもいいでしょう。

    より効果を高める食べ合わせ
    温かい紅茶やコーヒー
    紅茶やコーヒーに干ししょうがを2枚ほど入れ、1~2分おいて飲む。薬効成分がめぐりを促し全身を温める。



    <取材・文/工藤千秋 イラスト/omiso>

    植木もも子(うえき・ももこ) 
    管理栄養士、国際中医師、国際中医薬膳管理師。岸朝子氏に師事し料理記者として活躍後、和食料理研究家の鈴木登紀子氏のアシスタントを経て、フードスタイリストとして活躍。薬膳と栄養学の両方を取り入れ、「わかりやすい薬膳」を広めるべく活動。『薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』(喩静氏と共に監修)など著書多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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