• 北欧のフィンランドとノルウェーを訪れた、イラストレーターで版画家の平澤まりこさん。『天然生活』2026年12月号では、アーティストの友人たちを訪ねたお話や、北欧の暮らしにまつわるエッセイを書いていただきました。こちらでは、本誌でお伝えしきれなかった旅のお話を。アラビアのミュージアムやヘルシンキの街で出会った犬たち、テキスタイルデザイナー・星佐和子さんとの出会いなど、平澤さんの旅の続きをお届けします。

    フィンランドでの暮らしで生まれた、記憶のなかの風景

    友人の島塚絵里さんに紹介していただき、同じくテキスタイルデザイナーの星佐和子さんのご自宅兼アトリエを訪ねました。

    アアルト大学の後輩だったという佐和子さん。マリメッコやユニクロにデザイン提供をするなど、フリーランスで活動されています。

    画像1: フィンランドでの暮らしで生まれた、記憶のなかの風景

    街中から少し離れた静かな住宅街に佇む築40年ほどの平屋。中庭では日常的にバーベキューなどを家族で楽しむそう。

    画像2: フィンランドでの暮らしで生まれた、記憶のなかの風景

    オイルパステルをスクラッチして描いていく繊細な技法から立ち現れる、フィンランドの雄大な自然。幾層にも重なった色が織り成すテクスチャーに引き込まれてしまいます。

    画像3: フィンランドでの暮らしで生まれた、記憶のなかの風景

    ふたりの小学生男児の母でもある佐和子さん。子どもたちが寝静まってからはひとりで集中する大切な制作時間。

    そんな静かなひとときに、学生のころ取り組んでいた抽象画へと立ち戻っていき描いたという作品。サイズは小さいけれど閑かな迫力を感じました。

    画像4: フィンランドでの暮らしで生まれた、記憶のなかの風景

    佐和子さんのお人柄が表れているような色合いのオイルパステルたち。

    画像5: フィンランドでの暮らしで生まれた、記憶のなかの風景

    パンデミックなどで何度か帰国を考えるも、なぜか引き戻されてしまうというご縁の深いフィンランド。

    この地でしなやかに逞しく生きている佐和子さんの姿は澄んだ光を放っていました。

    日本でも展示をされているので、また作品に出合える日が楽しみです。


    〈撮影・絵・文/平澤まりこ〉

    画像10: 快適な空の時間の過ごし方

    平澤まりこ(ひらさわ・まりこ)
    イラストレーター、版画家。近年は描版画という独自の手法を用いた版画作品を制作。10/29〜11/17「アルフレックス東京」にて、この旅を基に描いた個展「語りかける木々は言葉にならない歌をうたう」を開催。インスタグラム@mariko_h

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    『天然生活2026年12月号』(扶桑社・刊)

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